日産「新型コンパクトセダン」まもなく登場! 「サニー後継機!?」は全長4.6m級の「ちょうどイイサイズ」×新“e-POWER”も搭載!? 2025年後半「新型セントラ」米国で発表に期待大
最新世代「e-POWER」搭載は必須!
外せないのが、北米市場で急激にニーズが高まるパワートレインのハイブリッド化でしょう。
現行型は2リッターガソリンエンジン+CVTのみですが、北米でもハイブリッド人気が高まる中、このままでは競争力に限界があります。

中国向け「シルフィ」(セントラと同型車)にはe-POWER車もあり、その気になれば次期型を待たずしても搭載できるはずですが、今度のフルモデルチェンジで、高速燃費を改善する第3世代e-POWERへと移行し、一気にイメージチェンジを図る算段なのでしょう。
第3世代e-POWERは、高速走行時の燃費が第2世代e-POWER比で15%改善、コストに関しても初代e-POWER比で20%削減できるとしており、次期型セントラの目玉技術となるはずです。
もちろん、エクストレイルや「アリア」のような大型液晶を用いたデジタルメーターや大型インフォテインメントディスプレイ、さらにはGoogle搭載の最新インフォテインメントシステムの導入も期待されます。
先進運転支援技術に関しても、「セレナ」にプロパイロット2.0を搭載したように、次期型セントラにも最新のプロパイロット技術が搭載されれば、テクノロジー志向の強い若年層への訴求力も大きく高まりそうです。
おそらくボディサイズは大きく変化せず、価格も2万5000ドル前後(約363万円)を維持できれば、引き続きヒットモデルとなる可能性は非常に高いのではないでしょうか。
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今なお高い販売実績を誇る現行セントラが北米市場を下支えしているおかげで、日産は経営的な体力を(どうにか)維持できているともいえます。
次期型セントラが成功すれば、ユーザーがブランドへの信頼を深め、将来的には上級モデルやインフィニティ車へのステップアップにもつながるはず。
そのため薄利多売となろうと、デザイン・性能・安全性そして価格のすべてにおいて、次期セントラは競合を凌駕する魅力が求められます。
次期型セントラが、「日産の再起を象徴する存在」となることを大いに期待したいところです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど































































