スズキの名車「フロンテ」が復活!? “超レトロ”デザインの斬新「軽クーペ」に大注目! まるで旧車な「2ドア×丸目2灯」採用モデル“エルシー”とは!
スズキは2005年に開催された「第39回東京モーターショー」にて、「LC」というクーペタイプの軽自動車を出展しました。一体どのようなクルマだったのでしょうか。
スズキの名車「フロンテ」が復活!?
スズキは、2005年に開催された「第39回東京モーターショー」において、個性的なクーペタイプの軽自動車を提案していました。
それは一体どのようなモデルだったのでしょうか。

そのクルマの名は「LC」。
スズキは四輪車事業のスローガンとして「小さなクルマ、大きな未来」という言葉を掲げており、今回紹介するLCもこのテーマをもとに開発した、小さなクルマならではの夢あふれる軽自動車のコンセプトカーでした。
そんなLCのコンセプトは、「自分にぴったり、うれしいサイズの小さなクルマ」。
運転席と助手席の距離をあえて狭めるなど、軽自動車ならではの“小ささ”を魅力として考え、大切な人との距離の近さをパッケージング化しています。
また車体の小ささは小回りの良さにも繋がり、「自分だけのパートナー」とも感じられることから、眺めても運転しても楽しくなる「愛らしいスタイリング」をLCに採用。
小さなクルマがもたらす「親しみや一体感」を最大限に発揮するクルマとして、丁寧に作られていることが伝わる高品質な仕上がりでした。
ボディサイズは、全長3200mm×全幅1475mm×全高1390mm。これは一般的な軽自動車の全長(3395mm)よりも約200mm短く、乗車定員は2人のみ。
エクステリアは、全体的に丸みを帯びたスタイリングで、かつ丸目のヘッドランプとテールランプがレトロな印象をもたらす、可愛らしいデザインを採用。
インテリアには、こちらもレトロな雰囲気のチェック柄を座席に取り入れ、内装色は赤を基調に仕上げてあります。
パワーユニットには当時最新の直列3気筒エンジンを搭載。駆動方式は前輪駆動(FF)と説明されました。
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このLC、実はモチーフとなったクルマの存在が囁かれており、それが1967年に同じくスズキから発売された「フロンテ360(LC10)」だと言われています。
実際に両車を見比べると、フロントマスクやボディサイドの特徴的な造形が共通しており、また車名の“LC”はフロンテ360の型式と一致します。
このことからLCを「フロンテの再来」と受け止めたスズキファンも多く、デザイン性の高さもあって多くの称賛を受けました。
その一方で、LCは市販化を求める声が多く上がったものの、出展から約19年が経過した現在もなお発売されていません。
しかし2022年6月にスズキは、レトロ調デザインの軽自動車「アルトラパン」の派生モデルとして「アルトラパンLC」を発売。
同車には、今回紹介したコンセプトカーと同じ“LC”の名が取り入れられており、フロントマスクのデザインにも似通ったテイストが見られます。
もちろんラパンは5ドアハッチバック(より正確な分類としては「軽セダン」)なので、ドア数やボディ形状などにLCと異なる点もありますが、かつてLCの市販化を求めたファンの願いは、登場から約17年目にしてようやく実現したとも言えるのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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