2025年6月13日、トヨタの中東法人やオーストラリア法人は、SUV「ランドクルーザー300」の新たなハイブリッドモデルを世界初公開しました。

　ランドクルーザーシリーズは、1951年登場の「トヨタ・ジープBJ型」をルーツとする「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として、進化を続ける本格SUVです。

　中でもランドクルーザー300は、フラッグシップモデルとして特に高い人気を誇っています。

　2021年に誕生した現行型のランドクルーザー300は、従来のラダーフレーム構造を継承しつつ、新開発のTNGA「GA-F」プラットフォームを採用。これにより、剛性を確保しながらも軽量化が実現され、走行性能が向上しました。

　ボディサイズは、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925 mmとかなり大柄。

　エンジンは、ガソリンとディーゼルの2種類が用意され、どちらもV型6気筒（V6）ツインターボ。最高出力はガソリン車で415馬力、ディーゼルは307馬力を誇ります。いずれも10速ATと組み合わされ、滑らかな走行性能を実現しています。

　今回、そんな現行型ランドクルーザー300のハイブリッドモデルが世界初公開されました。

　搭載されるパワートレインは、システム最高出力457馬力・システム最大トルク790Nmを発揮する3.5リッター V6ツインターボエンジン＋モーターのハイブリッドシステム。これに組み合わされるのは10速オートマチックトランスミッションです。

　エクステリアは、新たなフロント及びリアデザインを採用し精悍な印象に。インテリアではほとんど変更はありませんが、後部荷室にハイブリッドモデル専用のフレキシブルデッキボードが備わります。

　グレード展開は、ベースモデル「VX」、上位モデル「VXR」、スポーティモデル「GRS」の3種類。

　価格は仕向けによって異なると思われますが、販売地域の一つであるカタールでは、38万5000カタール・リヤル（日本円で約1500万円）です。

　オーストラリアでは、2026年前半に導入が開始されるといいます。今後の続報に注目です。