トヨタ「新型カローラクロス」発表! 初登場「“走りの”GRスポーツ」は2リッターエンジン×専用“スポーツサス”採用! たった「21万円」高で買える「高性能仕様」の中身は?

走りも「専用設計」

 最後にメカニズムです。

 最大のポイントは、カローラクロス初の2リッターハイブリッドシステムの採用でしょう。

「GRスポーツ」が設定されたトヨタ新型「カローラクロス」
「GRスポーツ」が設定されたトヨタ新型「カローラクロス」

 GRスポーツは、4WDの「E-Four」仕様のみとなります。標準車の1.8リッターハイブリッドシステムと比較すると、エンジン単体では、最高出力が+54psの152psに。最大トルクが+46Nmの188Nmまでそれぞれ向上。

 モーター性能も、フロントモーターは共通のものですが、最高出力が+18psの113psに。最大トルクが+21Nmの206Nmまでそれぞれ向上。リアモーターは共通で、最高出力41ps、最大トルク84Nmとなっています。

 走り重視のため、燃費性能は23.3km/Lと1.8リッターハイブリッドE-Fourよりも、1.3km/L落ちますが、裏を返せばその程度しか燃費差がなく、経済性も高いスポーツモデルと言えます。

 そしてより走りを楽しむ機能として、ドライブモードにはGRスポーツ専用のスポーツモードを追加。CVTにもパドルシフト付きの6速シーケンシャルシフトマチックを専用装備としています。

 さらに前後サスペンションは、専用チューニングが施された10mmのローダウン仕様になっていますが、コイルバネやショップアブソーバーを専用品とし、フロントロアアームのブッシュの変更までおよぶ、細やかなチューニングが施されています。

 加えてボディ剛性を高めるために、リアバンパーリインフォースを追加するボディチューニングも実施することで、高い操縦安定性とフラットな乗り心地を追求したとしています。

 気になる価格(消費税込)は、389万5000円。ちょっとお高い印象を持つかもしれませんが、装備内容が近い標準車の最上位グレード「Z」の4WD車との価格差は、わずか20万6000円高と考えると、かなりコスパが良い気がします。

 何しろ、上級車のハイブリッドシステムと専用チューニングの足回りに加え、内外装を専用化までしているのですから。

 ファミリーカーは必要だけど、1人で出かけるときにはスポーティな走りを楽しみたいという子育て層や、SUVとしての実用性と走りの良さを兼ね備えたクルマが欲しいという欲張りな人には、打ってつけの1台といえるでしょう。

 もちろん、「GRヤリス」や「GRカローラ」などのGRシリーズ開発ドライバーも携わっているといいますから、走りの良さの期待を裏切ることもありません。

 これだけの内容と現実的な価格を鑑みれば、幅広い車種で展開されるGRスポーツの中でも、際立った人気車になりそうです。

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Writer: 大音安弘(自動車ライター)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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