信号が変わっても見えない… 停止線に近すぎる信号機、なぜそこにあるのか
赤信号で停まったものの、停止位置から信号機が近すぎて変わる信号が見えづらいケースがあります。信号機の設置位置に決まりはあるのでしょうか。
信号機が前に乗り出さないと見えない!
赤信号で停まったはいいものの、信号機が見えづらいため、やや前に乗り出して見上げた経験がある人もいるかもしれません。これは、信号機が高い位置にあるうえ、停止線と近すぎる場所に設置されているケースが考えられます。
そもそも信号機は、ドライバーから見て交差点の後方に設置されていたり、前方と後方の両方に設置されていたりします。
交通管理に関する技術の研究開発を行う公益法人、日本交通管理技術協会(東京都新宿区)によると、一般的な車両用の信号機は基本的に「交差点の向こう側に設置されます」といいます。
ドライバーから見ると、停止線、横断歩道、交差する道路、横断歩道があり、その先に信号が立っているといいます。ちなみに、交差点の前方に設置されている信号は、「補助灯器」と考えられるそうです。
同協会によると、「横断歩道の幅は一般的に4m以上、交差する道路の幅は場所によりけりですが、センターラインがある道路ならば5.5m以上の幅があります。この時点でも13.5m以上、多くの場合は18m以上の距離が確保されており、これだけあれば停止線から見えづらいことはないのではないでしょうか」と話します。
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