「道路で寝ないで!」 神奈川県警が呼びかけ! 「道路で寝る人いるの?」⇒「いるんです!」 何が原因? 意外と6月も多かった
「そんな道路で寝る人いるわけ無いでしょう」 実は道路で寝る人いるんです。死亡事故に発展する可能性も。どのような原因があるのでしょうか。
道路で寝ないで!実は6月にも多い死亡理由
神奈川県警は過去に公式SNSで「道路で寝ないで!」という注意喚起をおこなっています。
道路で寝るという行為ですが、一体どういう経緯から発生するのでしょうか。

交通事故にも様々な状況がありますが、「道路で寝ている歩行者」による事故が無視できないものとなっています。
2023年1月、神奈川県警は「道路で寝ないで!」という警告とともに、2018年から2022年の5年間で、神奈川県内における「道路に横たわっていた歩行者の交通事故」による死者数を公表しました。
これによると、道路に横たわっていた歩行者の交通事故による死者数は、1月が最多で5人、続いて12月の4人です。
1月・12月は特に死亡事故が増えています。亡くなった方のうちの約7割が飲酒状態であったことから、忘年会・新年会などで飲酒する機会が増えることと関係があると考えられています。
また年末年始以外にも、梅雨シーズンに入り視界や路面が悪化しやすい6月も事故の危険性が高まるため、注意が必要です。
とくに前述の酔っ払った人が道路に寝そべってしまうという行為は、年末年始が多いと思われますが、どの季節にも起こり得る話といえます。
では、令和2年から令和6年にかけて泥酔もしくは居眠りによって道路に横たわり事故に巻き込まれた人の死者数はどのような状況なのでしょうか。
神奈川県警交通総務課の担当者は次のように説明しています。
「2020年から2024年にかけて、神奈川県内の路上横臥死者数は合計で33人となっています。
そのうち、年ごとに見ていくと、2020年で6人、2021年で3人、2022年で10人、2023年で8人、2024年で6人という数字になりました」
さらに、この過去4年間で亡くなった合計人数を月別で区分けすると、1月は6人、2月4人、3月1人、4月2人、5月2人、6月5人、7月4人、8月0人、9月1人、10月4人、11月2人、12月2人となっているそうです。
この数字から見ると、やはり1月がやや多い結果となっているように見受けられますが、次いで多いのが6月の5人となっています。
そして、3番目に多いのが2月、7月、10月の4人と、シーズンにとらわれずどの時期でも死亡事故が発生していることがわかります。
また、時間帯別の人数分布については、6時〜8時 1人、8時〜10時 0人、10時〜12時 0人、12時〜14時 0人、14時〜16時 0時、16時〜18時 1人、18時〜20時 4人、20時〜22時 5人、22時〜24時 5人、0時〜2時 7人、2時か〜4時 6人、4時〜6時 4人となっていました。
朝6時から18時までは昼間、18時から翌日6時までを夜間として区別されており、昼間の死者数は合計で2人、夜間は31人と圧倒的に夜間での事故率が高いことがわかります。
夜間は視界が暗く事故が発生しやすいこと、また、飲み会帰りなどで酩酊状態の人が多いことがこの数字につながったと考えられるでしょう。
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