トヨタのタイ法人は、2025年3月24日に「バンコク国際モーターショー2025」で、アジアと中近東市場向けに展開される独自設計の「ヤリス」を出展しました。

　実は日本のヤリスとは異なるこのクルマについてSNSなどでは様々な反響が集まっています。

　ヤリスと言えば、日本でも高い人気を獲得しているコンパクトカー。2024年の普通車の売上台数は日本でもトップ5に入ります。

　現行のボディサイズは全長3950mm×全幅1695mm×全高1495mm、ホイールベースは2550mm。

　パワートレインには、最高出力120PS・最大トルク145N・mを発揮する1.5リッター直列3気筒エンジンや、ハイブリッド仕様（エンジン：最高出力91PS・最大トルク120N・m、モーター：最高出力80PS・最大トルク141N・m）が設定されています。

　しかし、タイで販売されているヤリスは、この日本のヤリスと異なる全く別のモデルです。

　まず、ボディサイズは全長4160mm×全幅1730mm×全高1500mm。日本仕様の物に加え、ひと回り大きな設計になっています。ホイールベースは共通で2550mmです。

　パワートレインも違いがあり、最高出力92PS・最大トルク109N・mを発揮する1.2リッター直列4気筒エンジンを搭載。トランスミッションはCVTを組み合わせる構成となっています。

　今回展示したヤリスは2023年3月9日に改良を受けた最新仕様。エクステリアは「Refined & Energetic（洗練と躍動）」をテーマに掲げ、よりスポーティで迫力のある印象にまとめています。

　安全装備は「トヨタセーフティセンス」に加え、「ブラインドスポットモニター」や「リアクロストラフィックアラート」、「アラウンドビューモニター」などの先進装備を搭載。日本仕様と同じく高い安全性を確保しています。

　価格は55万9000バーツ（約244万円）から。「スポーツ」「スマート」「プレミアム」「プレミアムS」の4グレードが設定されています。

　日本とは全く異なるタイの「ヤリス」。ユーザーからの反応は決して悪くなく、「悪くない」「ヴィッツっぽさあるかも」「カッコイイ」など様々な意見があるようでした。