スズキ新型「ジムニー」デビュー間近か 現行型はひっそり生産終了

伝統の踏襲と進化の融合、それが新型「ジムニー」

 ジムニーはオフロード走行をメインとするチューニングのベース車両として人気が高く、日本には多くのジムニー専門店やパーツメーカーがあります。スズキのエンジニアたちは新型ジムニーの開発にあたり、こうしたジムニー専門店やユーザーたちからの意見を聴いたという情報があります。これまで以上にオフロードを意識した車作りがなされているのでは、という期待が寄せられています。

スズキ ジムニー ランドベンチャー(2014)

 新型の課題となっている「横滑り防止装置」の採用により、滑りやすい路面でタイヤの空転を抑えるトラクションコントロールなどの装置は付いているかもしれません。ただし、これらは本格的なオフロード走行ではかえって邪魔になるケースがありますので、トヨタ・ランドクルーザーなどのようにキャンセラースイッチが付くのではないでしょうか。

 発売まであとわずかと言われている新型ジムニーは、いまだ厚いベールの中。ジムニーのパーツやコンプリートカーの販売をしている「APIO(アピオ)」の代表取締役である河野仁さんに、新型への期待を聞いてみました。

「3代目のジムニーは非常によくできた名車で、だからこそ20年間も販売されてきたんだと思います。ですが、ジムニーと言えば、80年代から90年代にかけて販売された2代目の印象がファンには未だに強く残っています。

 新型はスクエアなフォルムだということなので、デザインには非常に期待を寄せています。できることなら、かつてのオフロード4WDが持っていたような無骨な”道具感”があると、もっとファンが増えてくれるのではないでしょうか」

 実際に正確な新型の全容はまだ分かりませんが、これまで以上に優れたオフロード性能を持ち、しかも現代生活にマッチしたモデルになることだけは、間違いなさそうです。

【了】

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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