ダイハツの斬新「4人乗り軽トラ」がスゴかった! 旧車風「“丸目”ライト」×やさしいグリーンがめちゃカワイイ! 屋根開きスタイルの「バスケット」コンセプトは今欲しい1台

軽トラックは今でこそ一般ユーザーからも支持されるようになりましたが、ダイハツは2009年の時点で一般向けのカジュアルなスタイルを持つ軽トラックを提案していました。

カジュアルさを押し出した「新しい軽トラ」

 軽トラックは、農業や配送業などで支持される「仕事向け車」だったのが、今ではアウトドアレジャーの浸透により、一般ユーザーからも趣味の道具として親しまれるようになりました。

 しかし、ダイハツは今から16年も前の2009年に、自然を楽しむ一般ユーザー向けの、カジュアルなスタイルの軽トラックを提案していたのです。

ポップでカワイイ「バスケット」
ポップでカワイイ「バスケット」

 それが、2009年10月に開催の第41回「東京モーターショー2009」で披露された「basket(バスケット)」です。

 バスケットは「オープン4シーターと広々デッキで、家庭菜園等のほのぼの生活を満喫できる『スローライフビークル』」とされるオープンエアースタイルの軽トラック。

 軽トラックとはいえベースは常用モデルのようで、リアにトラックのような荷台と脱着式のルーフを組み合わせる、非常に斬新なモデルとなっています。

 ボディサイズは軽規格枠に収まる全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmで、ホイールベースは2490mmです。

 エクステリアは自然と調和するイメージのパステルグリーンをまとい、フロントフェイスは丸型ヘッドライトや一直線状のグリル、3本のダクトを備えるシンプルな構成です。

 ボディサイドはドアからリアのタイヤハウスまで3本のビードが通るのみで、クラシカルなイメージを付与し、全体的に柔らかな印象を与えています。

 ルーフはAピラーとBピラーを残していますが、ほかはリアのデッキを含めてオープンスタイルが基本です。従来のモデルにはない開放感と、デッキへのアクセスを両立されています。一応、デッキを覆う幌も用意され、雨天時の使い勝手にも配慮されています。

 テールゲートはトラックのアオリのように動かすことが可能で、スロープのように荷物を出し入れすることも可能です。

 またデッキは内装張りではなく外板そのままとすることで、汚れを気にせずに使うことができます。

 インテリアはフロアやドアなどの一部が、そのままパステルグリーンの外板となっており、これに麻の素材感を活かしたシートやインパネ、ドアトリムを備え、自然に寄り添った雰囲気を演出しています。

 乗車定員は4名でしっかりリアシートが設けられていますが、デッキとは貫通構造のため、シートを前方に倒せば荷室を広げることが可能です。

 パワートレインなどの詳細は当時一切明かされておらず不明ですが、駆動方式は4WDとされ、またシャシは軽トラックのようなフレーム構造ではなかったことから、当時の乗用モデルをベースにしていたと見られます。

 そんなバスケットですが、奇抜なデザインや機構を採用するコンセプトカーとしては異例ともいえるほど現実味があり、また同時に出展された3台のコンセプトカーがそれぞれ市販化につながったことで登場に期待が寄せられました。

 しかし残念ながら、公開から現在に至るまで直接的な市販モデルは登場していません。

 公開から16年が経過した今、軽トラックを取り巻く状況は大きく変化しており、アウトドアレジャーの定着や、地方への移住、田舎暮らしといった生活スタイルも一般化しました。

 そのなかで、軽トラックは十分な実用性がありながら、多彩な市販パーツで自分らしさを表現できる道具としてアウトドアユーザーを中心に人気を獲得しました。

 ある意味、「カジュアルな軽トラック」のさきがけともいえるバスケットは登場が早すぎた1台といえそうです。

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