三菱、新型車導入で業績も好調! 2017年度決算および2018年度業績予想を発表
三菱自動車は、2017年度決算及び2018年度業績見通しを発表し、2017年度は1076億円の黒字に転換しています。2018年度もこの勢いは続くのでしょうか?
順調な回復を見せる三菱自動車
三菱自動車は、2017年度決算及び2018年度業績見通しを発表しました。
益子修CEOは、「中期経営計画1年目の2017年度は、期中に上方修正した目標を達成し、順調なスタートを切ることが出来ました。新型車『エクスパンダー』や『エクリプス クロス』が好調な立ち上がりを見せていることも心強く感じています」としています。
●2017年度業績概要
2017年度の売上高は前年同期比15%増加の2兆1924億円となり、営業利益は前年度の51億円から982億円に増加し、営業利益率は4.5%となりました。燃費不正問題の影響を受けて前年度は▲1985億円の赤字だった当期純利益も、1076億円の黒字となっています。
●グローバル販売状況
2017年度のグローバル販売台数は、110万1000台となり、前年度から19%増加しています。
アセアン地域では、9月よりインドネシアで販売を開始した次世代クロスオーバーMPV『エクスパンダー』およびタイのピックアップトラックが好調で、前年比33%増の27万5000台となりました。
中国市場は、一昨年現地生産化した『アウトランダー』が好調な販売を維持し、前年比55%増の13万6000台と同市場での成長を力強く牽引しています。
日本市場は、軽自動車『eK ワゴン』『eK スペース』の復調と、『デリカ D:5』を中心に「ACTIVEGEAR(アクティブギア)」シリーズが順調に推移し、前年比23%増の9万8000台まで着実に回復してきています。
また、新型コンパクトSUV『エクリプス クロス』も順調な立ち上がりです。昨年末の欧州に続き、今年に入ってからはオセアニア、北米への展開も行い、3月には日本でも発売を開始しています。
●2018年度業績見通し
2018年度のグローバル販売台数は、前年比14%増の1250千台を見込んでいます。
昨年度より発売を開始しました『エクリプス クロス』や『エクスパンダー』が今年度の販売台数増加に寄与し、地域では、アセアンに加えて、中国での合弁会社の生産能力向上とディーラー網拡充が拡販を力強く牽引するほか、日本でも販売の回復が成長を後押しします。
三菱自動車は、2018年度の業績予測として、売上高で前年比7%増の2兆4000億円を見込んでいます。また、前年よりも厳しい市場環境を踏まえた為替予想に基づく中でも、営業利益1100億円、営業利益率4.6%と底堅い収益を確保し、当期純利益は1100億円となる見込みです。
益子修CEO は、「『信頼回復』に向けた改革への取り組みを続ける中で、業績の足取りをより確かなものにするために、2年目の2018年度は大変重要な年です。『利益ある持続的な成長に向けた基盤づくり』のための積極的な投資を継続すると同時に、『規模の拡大』『利益率の向上』いずれも本日公表した目標の達成に全力を尽くします」としています。
【了】