全長3.2m! スズキの斬新「めちゃ小さいスポーツカー」に反響多数!? 「雰囲気出てる」「面白い」 旧車デザイン×美麗ボディで2人乗り! レトロすぎる「LC」は登場が早すぎたのか
スズキが2005年に発表したコンセプトカー「LC(エルシー)」について、SNSでは現在もさまざまなコメントが寄せられています。
今欲しい「軽のスペシャリティカー」
旧車をオマージュしたモデルがトレンドですが、スズキは2005年にレトロな雰囲気のコンセプトカー「LC」を参考出品していました。
公開から20年以上が経過した現在も、さまざまなコメントが寄せられています。

2005年10月に開催された第39回「東京モーターショー」。前身の「全日本自動車ショウ」の初回開催から50周年を迎えた、節目でした。
各メーカーではそうしたこともあって、50年の歴史を意識しており、自動車の深化を感じさせる展示が多い傾向にあったのです。
そこでスズキはレトロな軽コンセプトLCを公開しました。
オマージュ元となったのは、スズキが1967年に発売した軽自動車「フロンテ360(LC10型)」。
「フロンテ」の名前を冠するモデルとしては2代目となるフロンテ360は、軽自動車としては異例の高性能ぶりと耐久性を誇り、いわゆる旧規格の軽自動車のなかでも名車として名高い存在です。
その結果、スモールカーに強いメーカーというスズキのキャラクターを確立することにつながりました。
そんなフロンテ360の個性を、約40年ぶりに復活させたのがLCでした。
ボディサイズは全長3200mm×全幅1475mm×全高1390mm。軽自動車規格より短い、非常にコンパクトなサイズで、乗車定員も2人までとなっています。
開発コンセプトは「自分にぴったり、うれしいサイズの小さなクルマ」。“LC”のイニシャルには「life creator(ライフ クリエイター)」の意味が込められています。
コンパクトなサイズですが、フロンテ360の非常に斬新だったデザインを意識し、エクステリアはマットシルバーのボディカラーが近未来な印象を付与しつつ、特徴的な丸いヘッドライトにテールライト、グリルやフェンダーミラーなどが旧車らしいデザインを構築。
駆動方式はフロンテ360のRRではなくFFとなっていますが、フロンテ360のボディサイドにあった冷却用エアインテークは給油口としてアレンジされるなど、遊び心を加えた点も特徴です。
インテリアも未来感とレトロ感を組み合わせた斬新なもので、エクステリアのマットシルバーと当時の高性能車らしい明るいレッドの2色をベースにオシャレなチェック柄シートを装着。
インパネはクラシックなメーターとシンプルなエアダクト、3つのボタンとインジケーターが備わるのみで、非常にシンプルに構成されています。
レトロデザインのスペシャリティカーとして企画されたLCは、公開当初非常に注目を浴びたモデルでしたが、残念ながら登場から現在に至るまで市販モデルは登場しませんでした。
しかし、登場から20年が経過してもなお、「良いじゃん」「雰囲気出てると思う」と、名車の面影を強く残すことについて高い評価を受けているほか、「遊びごころある車やオシャレな車造りが似合うと思いますよ」「外は旧型、中身は最新の組み合わせは面白いかも」など、新しい軽自動車のスペシャリティモデルへの期待も寄せられています。
ちなみに、フロンテ360のデザインは後年になって「ラパンLC」などに受け継がれ、柔らかな雰囲気のレトロモデルとして人気を獲得。もしかしたら「登場が早すぎたモデル」だったのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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