洗車機で洗えないクルマあった… 「手洗い vs 洗車機」どちらが愛車に最適? あなたのクルマに合った方法は?
実は洗車機NGのクルマはけっこうある…よく聞く車種もダメな理由は?
しかし、洗車機はすべてのクルマに対応しているわけではありません。
実際には「洗車機利用不可」とされる車種もあり、注意が必要です。
まず、洗車機のサイズ制限に合わない車両は対象外となります。多くのドライブスルー式洗車機では、全長5.2m、全幅2.3m(ドアミラー含む)、全高2.31mを超えるクルマは利用できません。
これにはルーフキャリアや背面ハシゴ、フェンダーの張り出しなど、後付けの装備品も含まれます。
たとえば、日産「キャラバン スーパーロングボディ」やトヨタ「ハイエース スーパーロング」などの大型バン、メルセデス・ベンツ「Sクラス」、トヨタ「センチュリー」などもサイズによっては洗車機に収まらないケースがあります。
加えて、車体形状が特殊な車種についても注意が必要です。洗車機はセンサーによってボディの形状を認識し、洗浄ブラシの動きを調整しています。
そのため、ロータスやフェラーリ、ロールス・ロイス、ランボルギーニ、アストンマーティンといった輸入車、またはジープ「ラングラー」やトヨタ「ランドクルーザー70系」など個性的なデザインの国産車も、誤作動の恐れから断られることがあります。
実際、SNS上では、洗車機によるトラブル体験談も寄せられています。リアワイパーが外れたり、ミラーが折れてしまったといった事例も少なくありません。
特に「格納できない装備品」が取り付けられている場合、センサーの誤認識やブラシとの干渉が原因で、車両や装備品に損傷が及ぶリスクがあるようです。

さらに注意したいのが、スライドドアの自動開閉機能。
過去に販売されていたホンダ「オデッセイ」の一部モデルには「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」という機能が搭載されていました。
この機能がオンの場合、洗車機のブラシが手の動きと誤認され、洗車中にドアが開いてしまうというトラブルが過去に発生。一部のガソリンスタンドでは張り紙で警告も。
なお2023年12月以降に登場した新型「オデッセイ」にはこの機能は付いていません。
また外部にあるボタンで自動でドアが開閉する機能はオデッセイ以外にもあり、特にスライドドア車が洗車機中に開閉してしまうトラブルが報告されています。
もし自分のクルマに自動開閉機能が搭載されている場合は、機能をオフにすることも出来る車種もあるので、確認しておきましょう。
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洗車方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、クルマのサイズや装備、使用頻度に応じて最適な選択肢は異なります。
コストとスピードを重視するなら洗車機、仕上がりや車体へのやさしさを優先するなら手洗いが向いています。
また、車種によっては洗車機の利用が制限されることもあるため、事前の確認を忘れずに行うことが大切です。
大切な愛車をきれいに保つためにも、自分に合った洗車方法を見つけましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。






























