夜間やトンネルで「サンキュー」どうする? 暗い道路で対向車に「感謝」上手く伝える「4つの方法」を考えてみた
夜間や狭いトンネルなど、暗いところで道を譲ってくれた対向車のドライバーに対して、どのようなお礼の方法で返すのがいいのでしょうか。
どうしよう?夜のお礼
道を譲ってくれた対向車のドライバーに対して、昼間は少し手を上げたり、会釈をしたりしてお礼する方法があります。
いっぽう夜間や狭いトンネルなど、暗いところで道を譲ってくれた対向車のドライバーに対して、どのようなお礼の方法で返すのがいいのでしょうか。

夜間の右折待ちで対向車が道を譲ってくれたり、すれ違いが難しいような道幅の狭いトンネルなどで対向車が待っていてくれたときなど、相手に感謝の意思を伝えたいけれど、周囲が暗い状況で分かりやすく伝えるための良い方法が思い浮かばないという人もいるのではないでしょうか。
実は筆者(松村透)自身もその1人で、そのまま無言でその場を去るのも何だか気が引けるし、かといって大げさに感謝をアピールするのも何だか気恥ずかしいものがあります。
そこでいくつかの案を考えてみました。
まず1つめが「クラクションを軽く鳴らす」です。あくまでも軽く「ピッ」と鳴らすイメージです。
例えお互いの顔が見えず、意思疎通ができなくとも軽めのクラクションであれば「ありがとうの意味かな」という意思が伝わりやすいと思われます。
深夜の住宅街など、多くの人が寝静まっているような状況では使用するのがためらわれますが、それ以外であればかなりの確率でスムーズな意思疎通ができる有効な手段と考えます。
そして2つめが「ヘッドライトを一瞬消す」です。
対向車とのすれ違いざまにホンの一瞬だけヘッドライトを消して「譲ってくれてありがとう」の意思表示を行います。
ただ、最近のクルマはこの方法が使いにくくなっています。
なぜなら、2020年4月以降に販売が開始されたクルマはオートライト機能の標準装備が義務化されたことを受けて、従来のヘッドライトのオン・オフの切り替えモードがなくなってしまったのです。
そのため、手動でヘッドライトをオフに切り替える(一瞬、無灯火になる)にする必要があります。とはいえ、一瞬とはいえ無灯火になるリスクを考えると、注意が必要な方法といえるかもしれません。
そして3つめが「軽くパッシングをする」です。
この方法であれば、オートライト機能を標準装備する近年の新型車であっても気にせずできます。
ただ、受け手のドライバーが「すれ違いざまにパッシング=ありがとう」と解釈してくれるかは未知数です。
なぜパッシングされたのかと疑問に思う人がいても不思議ではありませんし、パッシング自体を気づいてもらえない可能性もあります。
そして4つめの方法として「すれ違いざまにハザードランプを点灯させる」という方法もあります。
これは一般的に「サンキューハザード」と言われているもので、一瞬だけハザードランプを点灯させて、合図とするものです。
この行為が浸透しているこの国において、パッシングよりは感謝の意思を伝えやすい方法といえますが、タイミングを間違えると、道を譲ってくれたドライバーが「いまのハザードは何だったのかな」と解釈する可能性があります。
このように、夜間や狭いトンネルなど、暗いところで道を譲ってくれた対向車のドライバーに対して感謝の意思を伝える方法はいろいろあります。
安全かつ確実に相手に対して感謝の意思が伝われば、方法は何でも良いのです。
アイコンタクトなど、上記にあげたものとは別の方法があるかもしれません。
些細なことかもしれませんが、どこの誰かは分からない人だとしても、感謝の意思を伝える心の余裕は常に持ち合わせいたいものです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。






















