キャデラックが渋すぎる 『8mile』の女性版と言われる映画『パティ・ケイク$』
主人公のパティは、憧れのラップの神様のように名声を手に入れ地元から出ることを夢見ています。普段嘲笑される日々のパティにヒップホップが再び夢に挑戦する勇気を与えてくれるのです。サンダンス映画祭では観客総立ちの熱狂的映画『パティ・ケイク$』。
鳥肌もののラップに臙脂色(えんじいろ)のキャディラックが融合する
本作は、サンダンス映画祭に出品された際に、観客総立ちの熱狂を巻き起こし、各映画配給会社が争奪戦を繰り広げました。ヒップホップ音楽という垣根を超えて、青春音楽映画として、全世代に共感を生む1本となっています。
何もかもがうまくいかない負け犬主人公パティ(ダニエル・マクドナルド)が貧困と差別で苦しむ中、応援してくれる仲間とともにラップ音楽に希望を家族愛を取り戻す話であり、音楽サクセスストーリーです。
音楽仲間との出会い、才能を信じてくれる親友や祖母との絆、恋、憧れのラッパーとの対峙、そしてライブシーンの興奮。すべての青春がつまっており、最高のラストが待っています。
監督のジェレミー・ジャスパーは、「この映画が小さな町の映画館で上映され、そこに住むその町のパティたちが、映画の中に自分を見つけてくれれば」と語っています。
そんなパティが、毎日乗りこなすのはボルドーカラーのキャデラック フリートウッドです。即興ラップをする時も、憧れのラッパーの家にバイトに行くときも、レコーディングがうまくいって歓喜の叫びをあげる時も彼女の側にはキャデラックが常にあります。
アンダーグラウンドな印象を持つ人も多いヒップホップ音楽を、この映画は日常生活にとけこんだ親しみやすい日常生活やそこからの脱却を夢見るリリックで構成されたラップで心にズドンと打ち込むパティの歌声は必見です。
キャデラック フリートウッドは、1983年からレーガン大統領も公用車として使用したアメリカを代表するモデルです。現在レーガン大統領が使用した車両は、カリフォルニア州にあるロナルド・レーガン大統領図書館・博物館に展示されています。
『パティ・ケイク$』は4月27日(金)より、HTC渋谷ほか全国ロードショー
(C) 2017 Twentieth Century Fox
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