MTあり! トヨタの「最小・最安コンパクトカー」がスゴい! 全長3.8m以下の「ちょうどイイサイズ」! 「GRスポーツ」もある東南アジアモデル「アギア」とは
トヨタが東南アジア市場で展開しているコンパクトカー「アギア」に、お手頃価格の「GRスポーツ」仕様が存在しています。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
ダイハツと共同開発のコンパクトモデルがスゴい!
トヨタは東南アジア市場で「ヤリス」より小さいコンパクトカー「AGYA(アギア)」を展開しています。
日本では売られていないモデルですが、どのような成り立ちのクルマなのでしょうか。

アギアは、インドネシア政府が打ち出した「ローコストグリーンカー(LCGC)」政策に適合するモデルとして、トヨタとダイハツが共同開発し、2012年に初代がデビューしました。
なお、兄弟車にはダイハツ「アイラ」やプロドゥア「アジア」が存在しています。
初代アギアはヤリスよりも小さい全長3.6m~3.7m、全幅約1.6mの取り回しの良いボディと経済性の高さから、東南アジアの都市部を中心に高い支持を集めています。
2023年2月にはフルモデルチェンジを実施。2代目アギアは、次世代プラットフォーム「DNGA-A」を採用し、ボディサイズを全長3780mm×全幅1665mm×全高1505mmへと拡大。ホイールベースも2525mmとし、室内空間の向上と操縦安定性の改善が図られました。
デザインはよりシャープでスポーティな印象を強調し、フロントマスクやサイドラインにも力強さが感じられる造形へと進化しています。
パワートレインには、最高出力88PS・最大トルク113N・mを発揮する1.2リッター直列3気筒自然吸気エンジンを搭載。トランスミッションにはCVTのほか5速MTも選択可能で、駆動方式は前輪駆動(FF)です。
インドネシア市場での車両価格は、1億7320万ルピア(約152万円)から2億60万ルピア(約176万円)となっており、手頃な価格帯で入手可能なコンパクトカーとして支持されています。
また、2代目へのフルモデルチェンジと同時に、スポーツモデル「アギア GR SPORT(GRスポーツ)」がラインナップに加わりました。
アギア GRスポーツは、トヨタのモータースポーツ部門「TOYOTA GAZOO Racing」が手がけたスポーティグレードで、専用のバンパーやフロントグリル、大径ホイール、リアディフューザーなどの装備を採用。ブラックを基調にレッドのアクセントを効かせたエクステリアは、視覚的な迫力を演出しています。
インテリアも、GR専用のスポーツステアリングやシート、加飾パネルが施され、走る楽しさを感じさせる空間に仕立てられています。
パワートレインは標準モデルと同様で、1.2リッター自然吸気エンジン(88PS・113N・m)を搭載。こちらもCVTに加え5速MTも選択できるのが特徴です。
なお、シャシーには専用のサスペンションセッティングやEPSチューニングが施され、軽量な車体(960kg)と相まって、鋭いハンドリングと高い応答性を実現しています。
車両価格は2億3690万ルピア(約208万円)から2億5360万ルピア(約222万円)と、手の届きやすいスポーツグレードとして設定されています。
GRブランドのコンパクトカーといえば、「GRヤリス」や「GRカローラ」といった本格派のスポーツ4WDモデルが思い浮かびますが、アギアGRスポーツはそれらに比べて圧倒的に手軽な価格でGRの世界観を楽しめる「エントリーGR」として、若年層を中心に人気を集めているようです。
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