旧紙幣&千円札しか使えません! 新紙幣NGの「コインパーキング」なぜ多い? 出庫できずに駐車料金が加算!? 今できる“もっとも確実な対策”とは?

2024年7月から新紙幣が発行されましたが、新紙幣対応の機器導入が遅れています。特に少し古めのコインパーキングでは、いまだに新紙幣に対応していない精算機が多いのが現状です。旧紙幣を持っていない場合はどう対処すべきなのでしょうか。

新紙幣が使えない「コインパーキング」いまだに多いのなぜ?

 2024年7月に新紙幣が発行され、最近は旧紙幣より新紙幣の流通が増えてきた感じがあります。
 
 しかし、いまだにコインパーキング精算機では新紙幣非対応のものも多く、特に大手以外の小規模コインパーキングなどは相変わらず旧紙幣で、しかも千円札のみしか使えないことがあります。
 
 新紙幣発行から半年以上が経過した現在でも、新紙幣に対応した精算機が少ないのはなぜなのでしょうか。

新紙幣しか持ってない…旧紙幣のみ対応の精算機で支払えない事態が発生!
新紙幣しか持ってない…旧紙幣のみ対応の精算機で支払えない事態が発生!

 やはり一番の問題は導入コストです。新紙幣対応機への交換は約50万円から150万円もかかるため、スケールメリットが大きい(全国展開している)大手企業が運営している駐車場はともかく、中小企業や個人経営のコインパーキングでは導入が難しいことがあるのです。

 また大手企業が運営するコインパーキングでも、新紙幣への対応(アップグレード)か対応精算機への交換となるとその台数も膨大になり、新紙幣に対応する専門の技術者やリソースが圧倒的に不足していることから対応が完了していないという現状も散見されます。

 自販機設置を請け負う会社のスタッフに話を聞くと、紙幣のサイズやデザインをもとに可視光と赤外線で紙幣の種類を識別するセンサーを導入した新紙幣対応機の受注が一気に膨らみ、需要と供給のバランスが取れていないのも導入遅れの大きな要因となっているということでした。

 さらに導入遅れには、年々利用率が上昇している「キャッシュレス」も影響。クレジットカードや電子マネー、二次元コード決済の対応機種であれば現金の管理(識別機能)が不要になるメリットが大きく、新紙幣対応機よりキャッシュレス対応機の導入を優先しているという状況もあるのだそうです。

 新紙幣に対応していないコインパーキングで今できる対策としては、どんな紙幣が使えるのか、クレジットカードや電子マネーで対応できるのかなどを出庫前にチェックすることと、あらかじめ旧札を用意することくらいしかないでしょう。

 駐車場内での事故やトラブルは当事者同士で解決すべきとされており、支払い方法において、旧紙幣しか対応していない精算機なのに新紙幣しか持ち合わせてなくて出庫が遅れるといったトラブルは、支払う側が準備して対応しなければいけないのというが通例になっています。

 要するに「新紙幣が使えないから出庫できない!」と管理会社にクレームを入れても対応してもらえないことがほとんどというわけです。

 新紙幣が使えない精算機で苦労したという人に話を聞いてみました。

 ある日、都内のとある繁華街近くの駐車場を利用したAさん(40代男性)は、仕事で荷物を運ぶためにクルマを利用し、3台程度の小さなコインパーキングに駐車。長時間にわたる仕事を終え、再度クルマに荷物を積み込んでいざ支払いというタイミングで新紙幣が使えない精算機だったことが判明したと言います。

 そして、財布には新紙幣しかなく、お金はあるのに支払いできない状況に陥ってしまったそうです。

 出庫するために、旧札を用意する必要に迫られたAさんは付近のコンビニへ直行。ただし、最近は現金管理の負担やセキュリティ面でのリスク、本来の業務範囲外を理由に、両替をお断りするコンビニが増えていることに加え、キャッシュレス対応・非接触型のキャッシャーが一般的になり、従業員は原則的に現金に触れないシステムが主流となっていることも不運でした。

「お金を崩すために買い物をするのはいいのですが、お釣りで必ずしも旧紙幣が出てくるわけじゃないんです。

 旧紙幣を確保するために複数回の買い物と2万円も崩す必要がありました。その間も駐車料金は増えるんですから、痛い出費でした」

※ ※ ※

 現在、ゲート式の比較的大きな駐車場ではクレカ対応やスマホを使ったウェブ精算にも対応する精算機も増えていますが、街角にある小さめなコインパーキングなどでは対応機種が導入される保証はありません。

 なお、新札対応精算機のほとんどが旧紙幣での支払いも可能です。しばらくは旧千円札を残しておくことが、もっとも手っ取り早い解決法になりそうです。

【画像】「えぇぇ…」これがコインパーキングで旧紙幣しか使えない理由です!(16枚)

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