6500万円超え! いすゞ「超スゴい“精悍”バス」登場へ! 70人乗り「画期的段差なし」×340馬力「超静音ユニット」採用! 最新「エルガEV」大阪万博シャトルバスで運行へ
いすゞ自動車は、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のシャトルバスとして最新のバッテリーEV路線バス「エルガEV」を運行すると発表しました。
画期的な「国産フルフラノンステ」バスが活躍
いすゞ自動車は2025年4月9日、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のシャトルバスとして、最新のバッテリーEV路線バス「エルガEV」を運行すると発表しました。
運行する事業者はOsaka Metro、南海バス、阪急バスの3社です。

エルガEVは2024年5月に発売された大型EV路線バスです。
2000年に登場し、2015年に2代目となった大型路線バス「エルガ」をベースにEVユニットを搭載し、環境性能を高めるとともに、フルフラットノンステップ構造を採用。
現在のノンステップバスで一般的な「前中ノンステップ」構造では、車内前部から中扉付近までを段差なし構造としており、それより後ろはエンジンなどの搭載の関係からステップ付きとなっています。
いっぽう、フルフラットノンステップバスでは、車内前部から最後部座席までの通路の段差を一切廃した構造で、子どもや高齢者でも車内移動がしやすくなることが特徴です。
エルガEVはフルフラットノンステップ路線バスとして、国内初のBEV(バッテリーEV)で、またエルガとしても2004年の改良時まで設定されていたフルフラットノンステップ仕様「type-B」(LV834型)の消滅から20年ぶりの復活を遂げました。
パワートレインには最高出力125kW(170馬力)・最大トルク480Nmを発揮するモーター2基と、245.3kWhの大容量バッテリーを組み合わせ、一充電走行距離360km(国土交通省届出値)を実現。また、ディーゼルエンジンのエルガ同等の性能を確保しています。
モーターはリアアクスルの左右それぞれに組み込んだ「インアクスルモーター」を採用し、大型のバッテリーは屋根上と後部床下に配置することで、フロアレイアウトの自由度が高まり、低床化を実現できたといいます。
充電はCHAdeMOに対応し、3.2時間で20%から80%まで充電が可能。災害時にはバッテリーから電源を取り出すことができるV2L(vehicle to load)にも対応しています。
先進機能では、運転手の状態を検知するドライバーステータスモニターや、運転手急病などでバスを非常停止させることが可能なEDSS(ドライバー異常時対応システム)、自動パーキングブレーキ、ブラインドスポットモニターを搭載。安全性能も高めました。
さらに、コネクテッドサービス「プレイズム」を採用したことで、バッテリー・充電状態や故障などを離れた事業所で確認することができ、運行に活かすことができるとしています。
エクステリアデザインも通常のエルガとは異なり、フロントフェイスが精悍で近未来的なものになっているほか、リア周りもすっきりとした意匠を採用。
ラインナップは70人乗りの「都市型」仕様に加え、前扉〜中扉間の座席を増やし、着席定員を拡大した中距離バス路線向け「郊外型」を2タイプ用意。計3つのバリエーション展開となりました。なおホイールベースはL尺(4900mm)のみとなっています。
新型エルガEVの東京地区標準価格(消費税込)は、6578万1980円(ZAC-LV828L1・70人乗り都市型)です。
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大阪・関西万博では、「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」を目指しています。
そのなかでエルガEVは、いすゞが公共交通におけるカーボンニュートラル(CN)の実現を目指すために開発した商品であり、走行中の環境負荷を軽減するとともに、バス事業者の脱炭素化への取り組みにも貢献するものだとしています。
Osaka Metro、南海バス、阪急バスにはすでにエルガEVが29台納車されており、各社所属のエルガEVが今回の大阪・関西万博における会場輸送バスとして活躍します。
大阪・関西万博は2025年4月13日~10月13日まで、大阪市此花区で開催されます。
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