知らないなら… 「免許返納してほしい」声も! 道路の「斜線ゾーン」意味は? 入ったらどうなる? 立ち止まっちゃだめ?
似ているけれど異なる「斜線ゾーン」の違いを正しく理解する
なお、停止禁止部分と同じように、クルマの進入を制限する道路表示はいくつかあります。混同しないように、それぞれの意味をしっかり理解しましょう。
まず注意したいのが「立ち入り禁止部分」です。
こちらは停止禁止部分と同様に斜線が描かれていますが、その外周が黄色の実線で囲われている点が特徴です。
この標示は、車線が複雑に交差する交差点付近や、視界が悪く事故が発生しやすいカーブなどに設けられています。
車両の進入そのものが禁止されており、万が一誤って進入した場合、道路交通法違反として3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科されることがあります。
次に挙げられるのが白い四角の外側をさらに黄色い線で囲われている「安全地帯」です。
安全地帯は、歩行者を保護する目的で設置されるもので、特に路面電車の乗降場所や、横断歩道が道路の中央に設けられているような場所でよく見られるといいます。
ドライバーは安全地帯内への進入が一切禁止されており、歩行者が安全に通行・乗降できるよう、手前での停止や減速が求められます。誤ってこの区域に車を入れてしまった場合も、やはり処罰の対象となります。

そしてもうひとつ、しばしば見かけるのが「導流帯(ゼブラゾーン)」です。
導流帯は、交差点や合流地点などで、車両の流れをスムーズに誘導するために設けられている標示で、白い斜線模様のみで構成されています。
見た目は他の斜線ゾーンと似ていますが、法律上の意味合いは大きく異なります。
導流帯は進入が禁止されているわけではなく、あくまで「なるべく通行しないように」とされている領域です。そのため、通過しても直ちに交通違反となることはありません。
とはいえ、警察や自治体の指導では、急な右左折による事故を避けるため、導流帯に沿って安全なライン取りを心がけるよう促されています。
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道路上には進入や停止を禁じる標識がいくつかありますが、「通行禁止」「停止禁止」「通行は可能だが注意が必要」といったように、そのルールと役割はまったく異なります。
間違った判断をしてしまえば、交通違反だけでなく事故にもつながりかねないので、きちんと区別をつけられるようにしておきましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



























