「“ミニ”RAV4!?」みたいなトヨタ「ヤリスクロス」? 日本で売っているのと「様子が違う!?」と話題に! 謎のタイ仕様「コンパクトSUV」の正体とは
タイなどで販売されているトヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」は、日本とはまったく異なるモデルです。いったいどのような仕様になっているのでしょうか。
同じ名前だけど「別のクルマ」なんてこと、ある!?
グローバル展開する自動車メーカーは、日本国内で使用されている車名も、海外では異なるモデルとして使用されていることがあります。
国内で高い人気を誇るトヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」も、東南アジア市場では日本仕様とは異なる成り立ちのSUVとして販売されています。

タイなどで売られているヤリスクロスは、名前こそ日本で販売されているモデルと同じであるものの、実際の仕様は大きく異なります。
海外旅行先で見かけたと思われる人がSNSなどで驚きの声をあげるなど、国内でも密かに注目のモデルといえるでしょう。
まずプラットフォームには「DNGA-B」を採用しており、これはダイハツやトヨタが東南アジア市場などに向けて展開しているモデルに用いられているものです。
ボディサイズは全長4310mm×全幅1770mm×全高1615mmmmで、ホイールベースは2620mmです。
ちなみに日本や欧州などで販売されているヤリスクロスは、TNGA GA-Bプラットフォームを採用したモデルで、サイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm、ホイールベース2560mmで、最低地上高は160mm-170mmです。
日本仕様よりも全長が100mm以上、ホイールベースも60mm長くなっているほか、最低地上高は210mmと日本仕様よりさらに高く設定され、優れた走破性能と力強いプロポーションを実現しています。
また、デザインも大きく異なります。
スクエアなデザインのボディには、大型グリルや鋭いヘッドライト、スキッドプレート風のバンパーなどを装備。リアも日本仕様のヤリスクロスが採用している一文字のテールランプは採用せず、独自の造形が与えられています。
全体としては、ミドルクラスSUV「RAV4」を小型化したようなタフな印象のデザインとなっています。
インテリアは直線基調でドライバーに向けた設計とし、ダブルステッチ入りのソフトパッド素材やメッキ加飾、ピアノブラックのパネルなどを採用することで、上質感を演出しています。
パワートレインは1.5リッター直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車を設定。駆動方式はFFのみとなります。
なお日本仕様のヤリスクロスでは、1.5リッターのガソリンモデルとハイブリッド車が展開され、FFおよびE-Four(4WD)仕様が用意されています。
そんなタイ仕様のヤリスクロス、車両価格は78万9000バーツ~89万9000バーツ(約347万円~396万円)に設定されています。
コンパクトながら上質感とSUVらしい力強さを併せ持ったモデルとして、多くのユーザーから支持を得ているようです。
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