高速「深夜割引」がまさかの「距離制」に!? SNSでは「爆走タイムアタックが始まる」の声も…事故多発の懸念、実は「暴走対策」もあった

「7月からキャノンボールが始まるらしい」という投稿がネット上で話題になっています。一体どういうことでしょうか。

「深夜割引の変更」話題に

 高速道路で、「7月からキャノンボールが始まるらしい」という投稿がネット上で話題になっています。一体どういうことでしょうか。

深夜割引の適用方法が大きく変わる(画像:写真AC)。
深夜割引の適用方法が大きく変わる(画像:写真AC)。

 これは2025年7月ごろから、高速道路の「深夜割引」が変わるというNEXCOの案内に対しての反応。

 深夜割引は、これまで適用時間帯に少しでも入っていたら、乗ってから下りるまでの移動全てが割引の対象でしたが、変更後は「時間帯内に走行した距離分だけが割引」となります。

 キャノンボールというのは、高速道路などでタイムアタックし、特定の距離をいかに短いタイムで通過するかを競う非合法の競争を意味するスラングです。

「22時~5時のあいだに走った距離だけ割引」ということは、「この時間内になるべく長い距離を走ったほうが得する」ということ、つまり「限界突破して最も高速で走ったドライバーが最も得する」ということ。

 つまり新たな深夜割引は、そうした無謀走行を誘発するだけだろう、という揶揄の意味が込められていると思われます。

 この投稿は1.2万件をこえる「いいね」が集まっているほど、大きく話題になっています。

 コメントでは「東名タイムアタック開幕」「7時間爆走で居眠り事故増えそう」「煽り運転が増えるだろうな」「事故が増えるだけにしか思えない」「こんなの危険極まりない」といった声が。

 ※ ※ ※

 こうした行為は事前に想定済みです。実は割引対象となる距離には上限が設けられているのです。

 普通車の場合「利用時間1時間あたり105km」までという「上限」が決められているのです。これは法定速度で走ることを前提にして計算され、いくらぶっ飛ばして距離を稼いでも無駄になるというわけです。

 さらに4時間を超えた場合は、走行時間から30分を除外して計算されます。つまり、割引時間帯に5時間半走っても、計算は「5時間×105km=525km」が上限距離となり、577.5km走ったとしても、525kmしか割引対象になりません。

 ちなみに、お得になる方式も変わります。

 今までは割引後の額を引き落とす形でしたが、今後は「いったん正規料金が課金されたあと、後日、割引分を『ETCマイレージサービス』などにより還元するという形になります。

【画像】「ひょぇぇぇぇ」これが「深夜割引」の新システムの全貌です(28枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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