「値上げするの!?」 混みすぎ問題…国交省が「見直し」検討!? 羽田空港の駐車料金改定か… 「送迎エリア」も検討? 現状は?
国土交通省は羽田空港の駐車場に関して、料金の引き上げを含めた見直しを検討する方針を明らかにしました。では、一体なぜこのような見直しがおこなわれるのでしょうか。
現在は「長時間駐車」が増加傾向に…短時間利用者が駐車できない問題も!
2025年3月24日に国土交通省は、羽田空港の駐車場を長時間利用する車両について、駐車場料金の引き上げを検討することを明らかにしました。
【画像】「えっ…」 駐車場でトナラーを防ぐ「方法」です! 画像で見る (25枚)
これは24日に開催された「羽田空港の機能・施設等に関する検討会」の中で方針が示され、同検討会で了承が得られたものです。
では、一体なぜこのような見直しがおこなわれるのでしょうか。
![羽田空港の駐車場[画像:PIXTA/イメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/03/20250318_haneda_000.jpg?v=1742293115)
国内線と国際線を合わせた2023年度の旅客数ランキングにおいて、羽田空港は約8086万人と圧倒的1位を誇っており、非常に多くの人が利用しています。
そのため必然的に駐車場利用者数も多くなると見込まれますが、一体なぜ駐車場料金の引き上げを検討するのでしょうか。
その背景には、羽田空港駐車場において慢性的な混雑が発生している実態があります。
国土交通省の資料によると、特に国内線ターミナルの駐車場が混雑しており、夏季や年末年始といった繁忙期は連日満車状態が続く上、入庫するのに数時間待ちという日も少なくありません。
現在、羽田空港には第1ターミナルに近いP1・P2、第2ターミナルに近いP3・P4、第3ターミナルに近いP5の駐車場が設けられています。
それぞれ第1ターミナルは「JAL(日本航空)」「SKY(スカイマーク)」「JTA(日本トランスオーシャン航空)」「SFJ(スターフライヤー)」。
第2ターミナルに「ANA(全日本空輸)」、「ADO(エア・ドゥ)」、「SNJ(ソラシド エア)」と一部の国際線。第3ターミナルは主に国際線がほとんどです。
そんな羽田空港駐車場の利用については、「短時間の送迎」のため利用する人と「長時間の宿泊」のため利用する人の2タイプに分けられます。
とりわけ宿泊利用に関しては2021年8月時点で駐車場容量の約5割、2023年8月時点に至っては約7割を占めるなど増加傾向にあり、翌朝新たに入庫できるクルマの数が少なくなるという状況に陥っています。
このような現状を受け、これまでは駐車場利用者に向けて、空港周辺にある民間駐車場の紹介やSNSによる発信の強化をおこなってきたほか、臨時駐車場の開設、電車やバスといった公共交通機関の利用をうながす対策などを実施してきました。
そしてこのたび、さらなる駐車場の混雑対策として、長時間利用する車両に対して駐車場料金を引き上げる案が検討されたというワケです。
現在の料金は、P1・P2・P3・P4が通常時期で24時間1530円、繁忙期で24時間2140円。P5のみ24時間で2140円です。また駐車場によって予約枠が設けられている場合も。
こうした駐車場に設定されている料金ですが、将来的にはそれ以上の価格設定になる可能性があるといえるでしょう。
値上げで問題解決するんか?長期駐車車両はいないのか?放置車両は?利用者に使いずらくするなよ