大宮駅「地下バイパス化計画」が進行中!? 地獄渋滞の「中山道」がトンネル立体交差で「信号ゼロ」に! 夢の混雑対策はいつ実現するのか

さいたま市の大宮駅東口で、渋滞の激しい大通り「中山道」を「地下バイパス化」する計画があります。一体どのような計画で、話は進んでいるのでしょうか。

昔ながらの2車線道路

 さいたま市の大宮駅東口で、渋滞の激しい大通り「中山道」を「地下バイパス化」する計画があります。
 
 一体どのような計画で、話は進んでいるのでしょうか。

大宮駅前の中山道(画像:写真AC)。
大宮駅前の中山道(画像:写真AC)。

 中山道は大宮駅東側を南北に貫く目抜き通りです。旧来の街道を踏襲した由緒ある道路で、長らく国道17号のメインルートでしたが、1963年に鉄道西側にバイパスが完成するとそちらが国道17号になり、その後さらに西側へ複数車線を持つ新大宮バイパス(国道17号線)も整備されたことなどから、旧国道は県道に移管されて「中山道」という通称で呼ばれるようになりました。

 駅アクセスを担う重要な通りであることは変わりませんが、昔ながらの狭い2車線道路のままなので、慢性的に混雑しています。マイカーの送迎もタクシーもバスも、大宮駅に到達するまでが大変という、頭を抱える課題がありました。

 しかし繁華街を大規模に更地にして4車線拡幅するのは現実的ではありません。そこで浮上した計画が「地下バイパス」というものです。

 この計画が打ち出されたのは、大宮駅周辺の再開発にあたって、2018年に策定された「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」です。

 2021年には具体化に向け「大宮GCSプラン2020」が策定。ここにはイメージ図が掲載されていて、シールドトンネルで地下を抜ける2車線道路があり、東口入口交差点などをスルーして南北移動できる形が提示されています。

 もともと浦和~与野~大宮~上尾の主要ルートを担っていたこともあり、現在でも「右左折無くまっすぐ南北移動できる貴重な道路」として、駅アクセス以外の利用者は少なくありません。そうした交通を地下バイパスへ分散させることで、混雑緩和に期待がかかっています。

 同プランの想定では、東西軸の大宮岩槻線4車線化と合わせて実現すれば、渋滞は大幅減。現況で混雑度2.0に達していたのが、1.0を下回るレベルまで緩和されるとしています。

 気になる進捗ですが、現時点で特段の動きは見られません。「大宮GCSまちづくり調整会議」が年1回開催で進捗確認の場になっていますが、2025年2月に行われた第5回会議でも「検討が進展していない」という意見が出る始末です。

 そもそも、今の議題の中心は、まず駅前広場をどうリニューアルするか、東西道路をどんな形にするか、地下駐車場をどう整備していくかについての方針検討と、それに至る関係者調整です。

 というのは先述の「大宮GCSプラン2020」では優先順位が決められ、まずは地下駐車場間をつなぐ「地下車路ネットワーク」を整備して駅前のパンク状態を解消し、東口の4つの街区を開発してから、中山道を地下バイパス化するという順番になっています。

 もちろん事前に、トンネル入口部の拡幅用地確保や地下支障物件など、検討課題はあります。しかし順番が後なので、この検討すらもまだ後回しになっている状況が見られます。

 ネット上でも「ストレスMAX」「渋滞で郵便局へなかなかたどり着かない」など、悩みの声が見られる大宮駅周辺の中山道。

 交通流を抜本的に変革する地下バイパスは、いつ具体的な検討に向かうのか、今後の動向に注目です。

【画像】超便利!? これが「地下バイパス化計画」のルートです(30枚以上)

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