日産「コンパクトミニバン」なぜ存在しない! ちょうどイイ“5ナンバーサイズ”の「シエンタ」「フリード」めちゃ売れてるのに… かつての「キューブ3」は今こそ必要な1台
手ごろなスライドドア車が「セレナ」と「ルークス」しかないのはヤバい!
もし日産からコンパクトミニバンが登場するなら、高級コンパクトカー「ノートオーラ」をベースとするのが良いでしょう。
第2世代の1.2リッターエンジン+モーターのシリーズ式ハイブリッド「e-POWER」によるモーター駆動の走りは、多人数乗車で強いトルクが求められるシーンであるほど、アドバンテージを発揮します。
ノートオーラのようにプレミアム感のあるインテリアとなれば、日産の独自性や個性を表現できることにもつながります。

ボディサイズはライバルと同程度の、全長4.3m級のコンパクトな5ナンバーボディは必須。
肝心なエクステリアデザインは、名車キューブの現代版とするのが望ましいでしょう。
キューブのタイムレスな四角くて丸いデザインは、2000年代初頭で日産に勢いがあった時代の象徴です。
もちろん後席ドアはキューブキュービックとは異なり、両側スライドドアが必須です。
この際ショートボディで2列シート版の新型キューブ(スライドドア仕様)も設定すれば、コンパクトハイトワゴンの超人気モデル、トヨタ「ルーミー」対抗馬として一石二鳥となります。
インテリアの居住性や使い勝手は、「マイルーム」のキャッチコピーで愛されたキューブや、今人気のシエンタやフリードの良い部分を徹底的に取り入れて欲しいところです。
運転席周りだけこだわるのではなく、2列目シートからの見晴らしを良くしたり、長時間ドライブでも楽しく過ごせる空間にするのも良いでしょう。
かつての「ラフェスタ」(これも大枠ではコンパクトなミニバンで魅力的な存在でした)のように、大型のガラスルーフを採用するのもひとつの手です。
一方、このクラスではあまり常用されない3列目シートは、シエンタのように綺麗に床下へ格納できることも大事。
近年すっかり姿を消してしまったステーションワゴンのような、広くて使い勝手の良い荷室のクルマが欲しいユーザーにもリーチするはずです。
高級路線と書きましたが、車両価格はシエンタやフリードとガチで戦える価格設定にするこそが重要で、そうなるとe-POWER車以外に廉価なガソリン車の設定も求められるかもしれません。
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現在の日産の国内ラインアップでは、軽スーパーハイトワゴン「ルークス」よりも大きなスライドドアの背高モデルが欲しいとなると、いきなりミドルクラスミニバン「セレナ」になってしまいます。
首都圏のある日産販売店スタッフの話では、キューブがなくなったことで、他社のハイトワゴンやコンパクトミニバンへ流出しているユーザーは少なくないといいます。
コンパクトミニバンを用意することはまた、将来的にはフラッグシップミニバンの「エルグランド」へと乗り継いでくれる日産ファンが増えることにも貢献するはずです。
むしろ2026年とされている新型エルグランドの登場よりも前に、数が見込める新型コンパクトミニバンを一刻も早く商品化するべきでしょう。
国内需要拡大に向けた良い流れを作るためにも、ぜひとも用意して欲しいところです。
「売れるのになんで出さないんだろう」はライターさんの一方的な意見であって、会社の状況とかコンセプトとか大人の事情が有ることは承知のはず。作文が多く信頼性の薄いこのサイトで、言いたい放題言ったところで…。