日産「コンパクトミニバン」なぜ存在しない! ちょうどイイ“5ナンバーサイズ”の「シエンタ」「フリード」めちゃ売れてるのに… かつての「キューブ3」は今こそ必要な1台
国内市場で大人気のコンパクトミニバンカテゴリーですが、日産にはなぜか長らく設定がありません。業績改善のためにも、再登場は急務です。どのようなクルマとするのが望ましいでしょうか。
新型「コンパクトミニバン」投入が日産の業績悪化を食い止める!
2008年に生産終了となった「キューブ3(キューブキュービック)」以降、日産には3列シートのコンパクトミニバンがありません。
トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といったライバルが販売絶好調ないま、業績悪化が伝えられる日産にとってもコンパクトミニバン投入は急務といえます。
![日産の業績悪化を食い止める「コンパクトミニバン」が欲しい![画像は日産のコンパクトミニバン「キューブキュービック」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/03/20250326_NISSAN_CUBE3_000.jpg?v=1742986181)
運転がしやすく、内装も収納たっぷりで、いざとなれば最大7人まで乗ることもでき、しかも両側スライドドアで乗り降りも楽チンなコンパクトミニバン。
2024年の登録車台数ランキングでも、トヨタ「シエンタ」が3位(11万1090台)、ホンダ「フリード」が5位(8万4082台)になるなど、国内市場では大人気となっているジャンルです。
ただ、トヨタ、ホンダが当カテゴリに力を入れる一方で、日産は2025年3月現在、3列シートコンパクトミニバンをラインナップしていません。
かつては日産にも「キューブキュービック」(2003年~2008年)という超コンパクトミニバンがありました。
2列シートの人気コンパクトハイトワゴン「キューブ」の車体を延長し3列シート化したもので、ボディサイズは全長3900-3920mm×全幅1670mm×全高1645-1650mmと、全長4.3m級のシエンタやフリードよりもさらにコンパクトでした。
ただキューブキュービックは、後席がスライド式ではなく通常のヒンジドアだったことや、4m以下のボディではさすがに3列目シートが狭すぎたことなどからか、人気はさほど出ず、キューブのモデルチェンジを機に生産終了となってしまいました。
しかし昨今のシエンタやフリードの好調な販売を見れば、日産としても「出せば売れるジャンル」だということは承知しているはず。
これまで10数年間にわたって日産がコンパクトミニバンをラインナップしてこなかった理由は定かではありません。
そんな日産も現在は、ターンアラウンド(経営改革)を粛々と進めています。
足元の国内市場にも力を入れるためにも、今後日産からもコンパクトミニバンが復活する可能性はあると筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)は期待を込めて予想します。
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