ダイハツ「タント“スローパー”」が凄かった! 「専用設計フロア」×フラットなラゲッジ採用! 他社を寄せ付けない“福祉車両トップモデル”が支持される理由とは
トップシェアの人気モデルに「乗って」みた!
今回は実際に、介助用車いすに座って電動ウインチで引き上げてもらいました。
タント スローパーはリアのフロアがとても低いため、スロープの角度が13.5度とゆるやか。傾斜がきついと、背もたれから後ろに倒れそうで不安になるものですが、タント スローパーは電動ウインチの動作もゆっくりで、安心して乗り込むことができました。

その後、まずは車いすをフロアの固定ベルトに固定してもらい3点式シートベルトを車いすの両側に通してカチッと締めます。
車いすの形状によって、シートベルトを通しにくいものもあるそうですが、こうするとしっかり固定されている安心感がありました。
感心したのは、ワイヤレスリモコンが電池切れなどで作動できなくなった万が一の時のために、手動のスイッチも緊急用に設置されているところ。
ダイハツは産官学民の連携によって、「いくつになっても自由に移動できる自立した生活」をサポートする「健康安全運転講座」をさまざまな地域で開催したり、福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」をスタートしたりと、地域に密着した社会課題解決活動に力を入れている印象があります。
それらを含め、介護の現場をしっかりと見ているからこそ、不測の事態に対応する機能まで考えることができるのではないかと感じました。広く支持される理由はこうしたところにもあるようです。
また、このタント スローパーにはターンシート仕様もラインアップしており、助手席がくるりとドア側に30度回転することで、大きく握りやすいラクスマグリップが正面にきて、身体を支えながら安心して乗り降りしやすくなります。
しかも、タントならではのミラクルオープンドアは中央に邪魔な柱がないおかげで、介助者が手を貸してあげやすくなったり、回転した状態でも後ろに乗り込みやすくなったりと、恩恵が大きいと感じました。
オプション装備のミラクルオートステップをつけると、ドアの開閉に合わせて低いステップが自動で出たり収納されたりします。
前席から後席までカバーする長さで、耐荷重は100kg。どの方向からも足がかけやすくなって便利です。
これがあれば、「今日は調子がいいから車いすは置いて出かけてみようかしら」という時にも乗り降りをサポートしてくれるので、ダイハツが提唱する「健康で自立した生活」への後押しにもなるのではないでしょうか。
ベース車のタントは標準タイプに加えてタントカスタムも選ぶことができ、ボディカラーは標準に2トーン2色を含む11色、カスタムに2トーン2色を含む9色と豊富なラインアップなのも嬉しいところ。
福祉車両を特別なものにせず、毎日を支える相棒として乗ることができるタント スローパー。その人気の理由を実感しました。
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