“異彩を放つ”ホンダ「NM4」がスゴかった! “ロー&ロングボディ”に近未来デザインが超カッコイイ! コンセプトから“即”市販化された「クルーザーバイク」とは

ホンダがかつて販売していた、近未来的なデザインと快適性を兼ね備えたバイク「NM4」とは一体どのようなバイクだったのでしょうか。

コンセプトバイクがそのまま市販車に!?

 ホンダがかつて販売していた、クルーザータイプの大型バイク「NM4」。
 
 NM4は2014年3月21日に開催された「大阪モーターサイクルショー」でコンセプトバイク(市販予定車)として世界初公開され、SF映画に登場するような近未来的なデザインと快適なライディングポジションで注目を集めました。
 
 そして発表からわずか1か月後の同年4月21日に「NM4-01」が発売され、6月10日にはETC標準装備し、収納を充実させた「NM4-02」がラインナップに加わりました。
 
 2015年には、11色のカラーオーダープランが追加され、より個性的なカスタマイズが可能となりました。2018年モデルを最後に生産終了となりましたが、大型スクーターのような利便性とクルーザーのような落ち着いた乗り心地を兼ね備え、従来のラインナップにはない個性的なスタイルを持つバイクとして異彩を放っていました。

フロントフェイスはロボットのようにも見える!
フロントフェイスはロボットのようにも見える!

 外装の特徴は、「フロントマッシブスタイリング」をテーマに掲げた、アニメやゲームに登場するような近未来的なデザインです。前傾したボリュームのあるフロントカウルや低いシート高が特徴で、ライダーが車両に包み込まれるようなコックピットポジションを実現。リアには格納式のパッセンジャーシートがあり、バックレストとしても機能します。また、LEDヘッドライトやテールランプを採用し、近未来的な印象を強調しています。

 ハンドル位置は低めに設定され、クルーザーのようなリラックスしたライディングポジションを実現。ハンドル周りにはホンダ2輪車として初採用の走行モード連動可変色メーターを採用。ユーザーの好みに応じて25色のなかから任意の色を選択することも可能でした。

 足回りではフロントにテレスコピック式サスペンション、リアにプロリンク式スイングアームを採用。タイヤサイズは、フロントが120/70ZR18、リアが200/50ZR17で、安定感のある走行性能を実現しています。

 パワーユニットは同社のNCシリーズに採用されている、水冷4ストロークOHC直列2気筒745ccエンジンを搭載し、最高出力54PS・最大トルク68N・mを発揮します。低中速域でのトルクが太く、市街地から高速道路までスムーズに走行可能。DCTの採用により、ギアチェンジを気にせず快適に走ることができます。

 DCTにはニュートラル、Dモード、Sモード、MTモードが設定されSモードでは、よりスポーティな走りを楽しめるセッティングになっています。

 燃費性能は定地燃費で38km/L、WMTCモードで26.4km/Lと、大排気量モデルとしては優れた数値を誇っていました。タンク容量は11Lで、ロングツーリングにも適しています。

 機能面では収納スペースとして、フロントカウル内に小物入れを装備。シート下収納はありませんが、約7.5Lの容量を持つリアユーティリティーボックスがオプション、または標準で用意されており、小物などの収納に便利です。また、5段階調整可能なグリップヒーターが装備されており、快適なライディングをサポートします。

 当時の販売価格(消費税込)は、NM4-01が102万600円、NM4-02が118万2600円。カラーオーダープランの場合、+2万1600円でした。

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Writer: くるまのニュース編集部

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