ホンダの「斬新SUV」に大注目! ガバッと開く「観音開きドア」採用で“乗り降り”ラクラク! 超タフな「樹脂ボディ」も個性的な“エレメント”とは!

日本でのセールスは今ひとつなのに「海外では人気」というモデルの代表格と言えるのが、ホンダの「エレメント」でしょう。一体どのようなモデルなのか、解説します。

ホンダの「斬新SUV」に大注目!

 クルマの世界においては、日本でのセールスは今ひとつなのに「海外では人気」というモデルが存在します。
 
 その代表格と言えるのが、ホンダの「エレメント」でしょう。

日本での販売が終了した後も、北米で販売の続いたホンダの「エレメント」
日本での販売が終了した後も、北米で販売の続いたホンダの「エレメント」

 エレメントは、北米では大人気だったものの、残念ながら日本ではあまり販売結果がよくありませんでした。

 しかし、四角いボディはシンプルで使い勝手の良いが良く、「今こそ人気が出てもいいのでは?」と思わされるクルマだったのです。

 もともとエレメントは、2001年に開催された「北米国際自動車ショー」で出展されたコンセプトカー「モデルX」を起源とし、同車の市販バージョンと言って差し支えありません。

 このモデルXは、若い世代向けに企画されたモデルで、SUVの要素を持ち合わせたクロスオーバーなハイトワゴン。

 ボディサイズは、全長4300mm×全幅1815mm×全高1790mmで、フロントノーズが短く、キャビンを大きく確保した四角い箱型フォルムが特徴的です。

 また、ツートンカラーを採用したことでお洒落な印象も備えており、個性的でありながらシンプルで綺麗なデザインに仕上がっていました。

 そんなエレメントの見どころは、センターピラーレス構造で、ドアが左右とも観音開きとなっていること。

 ホンダはこれを「サイドアクセスドア」と呼び、前後のドアを同時に開けると車内にアクセスしやすく、見た目においても大きな開放感をもたらす斬新な造りとなっていました。

 さらに、シートやフロアなどの内装には防水処理が施されており、外装には新開発の樹脂パネル「クラディング」を用いて「多少の傷も気にならない」仕様となっていたのも見逃せません。

 そのため「クルマの床をホースで洗える」「多少こすっても全然OK」などと評され、北米市場ではタフなクルマとしてサーファーなどから人気を集めたのです。

 搭載するパワーユニットは、2.4リッターのDOHC i-VTECエンジンで、トルクフルな走りと低燃費を両立。市街地から山道まで多彩にトルクフルに対応可能でした。

 取り回しも上々で、最小回転半径は5.2mに抑えられています。

 このように、使い勝手の上々なクルマだったエレメントは、2002年に販売開始した北米市場での人気を受けて、2003年から日本市場に投入されました。いわば「輸入販売」です。

 しかし先述のように、残念ながら当時の日本では販売が振るわず、2005年に販売終了となってしまいました。

 ところが北米市場での人気は高く維持され、マイナーチェンジを経ながら2011年まで生産・販売が行われたのです。

 現在の目からすれば、エレメントは非常に惜しいクルマでした。

 最近では「ラギッドSUV」と言ったり「タフネス」を誇るクルマが一般的ですが、エレメントは20年も前にその特徴を備えていたのです。

 デザインがシンプル・綺麗なので一見タフには見えませんが、芯がしっかりタフネスで、いわば見た目イケメンな「細マッチョ」のようなクルマと言えるでしょう。

 時代が追いついたのか、エレメントは中古市場において根強い人気があり、「今こそ欲しいクルマ」なのかもしれません。

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