世界中が涙した『ラ・ラ・ランド』 ラブストーリーを彩るクラシックカーにも注目
『ラ・ラ・ランド』は、アカデミー賞6部門、ゴールデングローブ賞で歴代最多7部門受賞という快挙を成し遂げたミュージカル映画です。オープニングシーンでは、LA名物ハイウェイの大渋滞に多種多様なクルマが登場しているのも必見です。
世界的大ヒットのミュージカル映画、登場するクルマも必見!
第89回アカデミー賞6部門受賞、ゴールデングローブ賞では歴代最多7部門受賞という快挙を成し遂げた、世界的大ヒットミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。
舞台は夢見る若者が集まる都市、米ロサンゼルス。カフェでバイトしながら女優を夢見てオーディション漬けの日々を送るミア(エマ・ストーン)は、あるパーティの帰りに立ち寄ったレストランでセブ(ライアン・ゴズリング)のピアノ演奏に魅せられます。セブはジャズを愛し、いつか「本物のジャズ」を提供する店を持ちたいと夢見ていました。やがて2人は恋に落ち、お互いの夢を応援し合うようになるのですが……。
LAは規模の割に交通手段が限られており、住民の移動は基本的に車。ゆえに渋滞が起こるのも珍しくなく、もはやLA名物となっています。とはいえ、そんな事情のおかげでハイウェイの大渋滞を活かした美しいオープニングシーンが誕生したとも言えるでしょう。
ハイウェイのシーンで登場している自動車メーカーは、日産、レクサス、ホンダ、マツダ、トヨタ、BMW、MINI、フォルクスワーゲン、アウディ、フォード、ダッジ、GMC、サターン、VW、など多数メーカーのクルマが登場する見応えのあるシーンとなっています。
もちろん主人公の2人も自動車を運転するシーンが多いのですが、中でも注目したいのがセブの駆るビュイック・リヴィエラ・コンバーチブル。トヨタ・プリウスが愛車のミアとは対照的に、30年以上も昔のクラシックカーを乗り回すところも、伝統的なジャズに固執するセブの性格をよく表しています。古き良きハリウッドを彷彿とさせるレトロでカラフルな劇中衣装にも抜群にマッチしています。
そして物語終盤、自信をなくし実家に帰ったミアをオーディションに連れ出そうとするシーンでも、このビュイック・リヴィエラが大活躍。なんともクラシックカーらしい特徴的かつやかましいクラクションを鳴らして彼女を呼び出す様子は少し可笑しくもあり、クライマックスへ向けて大きく動き出す感動的なシーンでもありました。
ミュージカル・ラブロマンスの傑作として日本でも大人気の『ラ・ラ・ランド』。どうにも素直になれない頑固な2人の愛の結末はもちろん、物語のキーとなる重要な役割を担うビュイック・リビエラ・コンバーチブルにも注目してみては?