今、ネオクラシックなカワサキのZ900RSが大人気!? そもそも、バイクに流行りはあるのか?

バイクのニューモデルは、ドイツで10月に行われる「インターモト」や、11月にイタリアで行われる「EICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)」といった、バイク&スクーターの世界見本で発表されることが多いのですが、そもそもバイクには流行があるのでしょうか?

バイクの流行は洋服と同様なのか?

 今、バイク業界では往年の名車である、カワサキの「Z1」の再来とも言われる「Z900RS」が大注目を浴びていますが、実は他のメーカーでもこういったちょっと懐かしさを感じさせるデザインの“ネオクラシック”をコンセプトとしたバイクが多数登場しているのです。

 これって流行りにも見えますよね?

 ということで、モーターサイクルジャーナリストの伊丹孝裕さんに聞いてみました!

「バイクにも洋服の流行と同様に、流行りはあると思います。ここ2〜3年の流行は、カワサキのZ900RSのような、“ネオクラシック”なタイプであり、スクランブラーやカフェレーサーといった“ヘリテージ”と言われる60〜70年代に活躍していたバイクをモチーフに、現代的にデザインしているものが多数あり人気です。

 その他には、400cc以下の中免と呼ばれる“普通二輪免許で乗ることができるバイク”も流行の兆しがみえています。これは洋服のように作られた流行ではなく、乗る人のニーズに合わせた流行となっているのが特徴的で、振り返るとその時代の背景まで見えてくるので面白かったりもするんです。

 流行を振り返ってみると、2008年頃からは、スーパースポーツのエンジンをネイキッドの車両に搭載した“ストリートファイター”系。それ以前は1000cc越えといった“大型排気量のモデル”と同時に“ビックスクーター”の流行。さらに遡ると1980年代後半から始まった“レーサーレプリカ”ブームがありました。バイクの流行というのは、このレーサーレプリカブームから始まったのかもしれません」

 そうなのです、バイクにも流行があるのです。今のネオクラシックや中排気量ブームは、ライダーの年齢層によるところが多いと言われています。

トライアンフ BONNEVILLE BOBBER(ボンネビル ボバー)、伊丹孝裕(モーターサイクルジャーナリスト)

 現在ライダーの年齢層は40〜50代がメイン。昔憧れたバイクに乗りたい、だけど体力が衰えた今では、レーサーレプリカを乗りこなすのには苦労してしまう。そんな層にぴったりなのが、ネオクラシックという選択です。

 さらに、その世代の2世とも言える、親がバイクに乗っているのを見て育った20代の若年層や、女性といった大型バイクに躊躇していた層、さらに大型モデルに疲れたナイスミドル層が、400cc以下のバイクを選んでいるようです。

 街中を走っているバイクにちょっと目を向けてみてください、同じに見えて、全部同じではないのです。「あ、なんかかっこいい」と思うバイクがあったなら、それが今の流行りなのかもしれません。

【了】

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