クルマよりバイクにこそETCが必要! でもバイクの車載器はどこに装着してる?

高速道路を移動する際に便利なETCですが、バイクの場合はスペースが少ないので置く場所を工夫する必要があります。一般的には本体をシート下に、アンテナはハンドルまわりにそれぞれ設置し、さらには、振動が多いバイクならではの耐震構造といった専用設計となっています。

バイクのETCどこに設置しますか?

 長距離移動の際に便利なのがETC。搭載することで割引の恩恵を受けるほかに、バイクにとっては、料金所で停まらなくてもいいという最大のメリットがあるのです。

ETC2.0(株式会社ミツバサンコーワ社製)

 もちろん、クルマもETCがついていれば停まらず済む事は一緒ですが、バイクの場合、停車するという動作は“バランスを崩すと倒れてしまうかも!”という緊張する場面です。

 さらには車体を足だけで支えながら、グローブを外してバックから財布を出して料金を払う、という面倒な動きをしなくてはならないのです。

 これがなくなるだけで、ずいぶんと楽になるということをおわかりいただけるでしょうか? そんな「不安定なバイクにこそETC」なのですが、クルマと違いダッシュボードやトランクといったモノを置くスペースが皆無なため、置く場所に工夫が必要となってくるのです。

 では、実際にどこに設置しているのでしょうか?

 バイクでは珍しくETCが標準装備となっているBMW Motorradのマーケティング・コミュニケーション&イベント・マネージャーの大西洋介さんに、ETCの搭載場所をお聞きしました。

「BMWの新車バイクには最新のETC2.0を標準装備していますが、BMWはドイツの車両なので、日本のETC車載器をおけるような専用設計がなされていません。ですので、各モデルでそれぞれに置けそうなスペースを見つけて設置しています。

 大体のバイクは、シート下に車載工具などを置くスペースが空いているので、本体はそこにどうにか納めることが多いですね。アンテナはハンドル周りの空きスペースに、くくりつけるような感じで設置するのですが、バイクの場合、音声は聞き取りずらいのでETCの状態を光だけで確認をしなくてはならないため、運転しているときにその光がきちんと見える位置に置いています」

BMW Motorradの車両はETC2.0を各モデルごとに設置場所を探す

 BMWのバイクは大型モデルが多いため、車体内に設置することができますが、小さなモデルや空きスペースが全くない車両の場合、本体を専用ケースに入れてフレームやハンドルといった車体の外側に付けなければならなかったりもします。

 あると便利なETCですが、バイクに設置するには一苦労。ETCを装着しなければソンだという時代に、まだまだ料金所で停まっているバイクをたくさん見かけるのは、実はこういった装着しにくいという理由もあるからなのです。

 バイクにETC、普及させるにはまだ時間がかかりそうです。

【了】

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