キャデラック新型「リリック」発表! 全長5m級ボディ&旧車デザインも採用! 史上初の“EV”実力は?
2025年3月5日、ゼネラルモーターズジャパンは、キャデラック初のEV新型「リリック」を発表しました。その実力はどのようなモノなのでしょうか。工藤 貴宏氏がレポートします。
キャデラック初のEV「リリック」ついに日本にも登場
突然ですが、アメリカ大統領の専用車といえばどのブランドをイメージするでしょうか。なかにはフォード社の最高峰ブランドである「リンカーン」を思い浮かべる人もいるかもしれません。
1963年にジョン・F・ケネディ大統領が狙撃された際に乗っていたクルマはリンカーンでしたし、ジョージ・ブッシュ大統領(パパのほう)もリンカーンを愛用していました。
いっぽうでリンカーンと並び数多く大統領のもとへ納められ、1993年以降はリンカーンに座を受け渡すことなく大統領御用達となっているブランドが「キャデラック」。GMの頂点となる高級ブランドです。

何が言いたいかというと、キャデラックは大統領が専用車として愛用するほどの、アメリカを代表する高級ブランドであるということ。アメリカの人々にとっても、キャデラックは特別なブランドなのです。
そんなキャデラックの新モデルが、日本に向けて発表されました。その名は「リリック」。その注目すべき部分を、5つのポイントで紹介しましょう。
キャデラックブランド初のBEV
リリックはキャデラックブランドとして初のBEV(バッテリー式EV)モデル。GMとしては「シボレー」や「GMC」といったブランドからすでBEVをリリースしており、2024年後半には米国内のBEVシェアにおいて「テスラ」につぐ2番手のシェアを得ています。
そんなキャデラック初のBEVが、ついに日本にも投入されるというわけです。
気になるスペックは、バッテリーが95.7kWhもの大容量で510kmの航続距離を実現。フロントに170kW/309Nm、リヤに241kW/315Nmのモーターを積むデュアルモーター4WDです。
システム出力はなんと384kW(522ps)/610Nm。0-100km/h加速は5.5秒と言います。
急速充電は、日本の規格である「CHAdeMO」に対応しているのは言うまでもないでしょう。

威風堂々のサイズと風格
実車を前にして驚くのが、その堂々とした存在感。全長4995mm×全幅1985mmのフルサイズで、全高も1640mmと高いからボリューミー。3085mmと“3m超え”の超ロングホイールベースも圧巻ですね。タイヤは21インチです。
ところで、興味深いのはこのパッケージング。プロポーション的には「クロスオーバーSUV」となるのでしょうが、筆者はこれを「セダンの進化形」と考えます。
トヨタ「センチュリー」の背の高いタイプ(トヨタはそう呼ばないがいわゆる「SUVタイプ」)と同様に、セダン派生形として後席の広い空間や乗り降りのしやすさを考えるとこういったパッケージングが理想になるのでしょう。これぞ次世代のセダンと言っていいのかもしれません。
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