トヨタ「新型GRカローラ」発売! 3年経った「大幅改良」で何が変わった? トルクモリモリ“性能アップ”×「画期的スポーツAT」も採用! 従来からの進化点とは
トヨタ新型「GRカローラ」が2025年3月3日に発売されました。どのような特徴を持っているのでしょうか。
新型「GRカローラ」何が変わった?
トヨタの高性能スポーツハッチバック「GRカローラ」が大幅改良を経て、2025年3月3日に発売されました。
トヨタ自動車会長の豊田 章男氏の「お客様を虜にするカローラを取り戻す」という強い想いから開発。先代モデルからおよそ3年を経て進化した新型GRカローラの走行性能は、どのようになったのでしょうか。

GRカローラは2022年に登場しました。5ドアハッチバック「カローラスポーツ」のボディをベースに、高性能なエンジンや専用の足回り、ボディ剛性のアップなどを図ることで、高い走行性能を実現しました。
ボディサイズは全長4410mm×全幅1850mm×全高1480mm、ホイールベースは2640mmとなっており、前後のフェンダーを約30mm拡幅することで、ワイドなスタンスを実現しています。
エクステリアデザインは、フロントバンパーに大開口のロアグリルやサイドフェンダーダクト、リアバンパーにはディフューザー形状を採用することで、アグレッシブでスポーティな印象を強調。さらに3本出しのマフラーを採用し、リアビューの迫力を増しています。
インテリアでは、ドライバーの操作性と快適性を追求し、スポーティさと上質感を兼ね備えた空間としました。
たとえば、スポーツ走行時の視認性を考慮した専用のメーターを採用。また、ショートストロークのシフトレバーや手引き式のパーキングブレーキを配置することで、自然で素早い操作をアシストします。
荷室容量については、リアシート使用時で234リットル、リアシートを倒した際には671リットルとなっており、日常の使い勝手にも配慮されています。
さらには、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備するなど先進安全装備も確保しています。
そして今回のモデルでは、さらなる改良が加えられています。
新型GRカローラでは、モータースポーツで培った技術を注ぎ込み、走行性能と機能性のアップデートを図っています。
パワートレインは、1.6リッター直列3気筒ターボエンジン「G16E-GTS型」に変わりはありませんが、最大トルクが30Nm上昇した370Nmを発揮し、コーナー立ち上がりでの力強い加速と良好なレスポンスを実現しています。なお最高出力304PSは同一です。
駆動方式には、電子制御式多板クラッチで前後のトルク配分を制御する「GR-FOUR」4WDシステムを採用しています。
また、トランスミッションは従来の6速iMTに加え、新開発の8速スポーツAT「GR-DAT」を新規設定した点もトピックです。
このGR-DATでは、ブレーキやアクセル操作を細かくモニタリングし、プロドライバーのシフト操作に近いギア選択をおこなうことで、ドライバーはステアリングやブレーキ操作に集中できます。
また、改良では旋回性能の向上にも注力しており、前後ショックアブソーバーにスプリングを内蔵し、旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重を改善しています。
さらに、リアアクスルのトレーリングアーム取付点を上げることで、加速時のリアの沈み込みを低減し、駆動力の応答性と安定したコーナリングを実現しています。
エクステリアも変更されています。空力性能の向上を目指し、フロントバンパーやグリルの形状が最適化。また、正面から受けた空気をスムーズにサイドに流すため、バンパーコーナーの造形が工夫されています。
さらに、ブレーキダクトによりフロントブレーキローターへの風導入を最適化し、冷却効果も向上しています。
ラインナップは変更ありませんが、日本仕様車限定のオプションとして「SPORT Package」がメーカーオプションとして新設定されています。
SPORT Packageは、フロントシートにブラック&レッドステッチ付合成皮革を採用。ステアリングとシフトノブに「ウルトラスエード巻き」を施し、プレミアムなしつらえを実現しました。
新型GRカローラ 大幅改良モデルの税込価格は、6速MT車が568万円、GR-DAT車が598万円となっています。
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