「運転免許証&“マイナンバーカード”」まもなく一体化! 「免許更新の講習」オンラインで完結!? 所持しないと違反? 話題の「マイナ免許証」のメリット・デメリットとは
「マイナ免許証」を選ぶデメリットは?
一方、マイナ免許証のデメリットもしっかり把握しておく必要があります。

まずマイナ免許証を選ぶことで、従来の免許証に記載されていた「顔写真」「免許の条件に係る事項」「免許の年月日及びマイナ免許証の有効期間の末日」「マイナ免許証の番号」などがICチップに記録されることとなります。
このため、今まで目視で確認できた内容が、マイナポータルなどアプリなどを経由して確認しなければならなくなりました。
警察庁のマイナ免許証の注意事項には、「(中略)マイナ免許証の有効期間は券面に表記されないため、有効期間切れ(失効)にご注意ください」とも書かれており、有効期間が目視できない分、”うっかり失効”にならないよう今まで以上に注意が必要です。
また、マイナ免許証を紛失してしまった場合も注意が必要です。
従来の免許証であれば、即日再交付(開庁日に限る)が可能でした。
一方でマイナンバーカードを紛失した場合、再発行には1か月から2か月ほどかかります。
緊急時ならば最短で再発行できるような動きも進められているものの、現状では即日再発行できるものではありません。
もし仮にマイナ免許証のみを所有していた場合に紛失してしまうと、マイナンバーカード再発行からマイナ一体化手続き完了までの間は運転ができなくなります。
万が一運転をしてしまうと、免許証不携帯の交通違反に該当するため、紛失しないことはもちろんですが、紛失してしまった場合は要注意です。
このほか、マイナ免許証と従来の免許証の両方持ちの場合では更新手数料が高価であったり、海外で運転する場合、国によっては、従来の運転免許証が必要になります。
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最近ではクルマを短時間で利用できるカーシェアの普及が拡大していますが、カーシェアを利用する際のマイナ免許証の対応について、現状では多くの場合従来の免許証のみの受付対応となっています。
例えば、タイムズカーでは「3月24日(月)より開始される「マイナ免許証」については、スグ乗り入会・クイック入会・無人入会機では受付ができない見込みです。詳細は確定次第改めてご案内いたします」と記載されています。
マイナ免許証の導入で便利になる部分が多いものの、マイナ免許証の導入が追いついていないケースもあります。
このため、マイナ免許証のメリットとデメリットの両方を自身でしっかりと把握した上で、3タイプから判断するのが望ましいといえるでしょう。
Writer: 青田 海
2023年4月よりライターとして活動を開始。初心者にもわかりやすく読みやすい構成を心がけ、自動車を中心に新車情報、カーライフにまつわる話題など幅広い記事を執筆している。芸能分野に詳しい。























