全国初! トヨタ新「クラウンSUVパトカー」初公開! 白黒ボディ×赤色灯搭載がカッコいい!? スポーツPHEV仕様を愛知県警に導入へ
愛知県警はトヨタから寄贈された「クラウンスポーツ(PHEV)」をベースとするパトカーを2025年3月3日にお披露目しました。どのような理由で導入されたのでしょうか。
全国初! トヨタ「クラウンスポーツパトカー」爆誕!
2025年3月3日に愛知県警はトヨタから寄贈された「クラウンスポーツ(PHEV)」をベースとするパトカーをお披露目しました。
16代目クラウンシリーズとしては、2024年12月に福島県警へ寄贈された「クラウンセダン(FCEV)」に続く1台です。

白黒カラーのパトカーといえばトヨタ「クラウン」をイメージする人も多いかもしれません。
現在は、14代目や15代目クラウンを街中で見かける機会が多いですが、クラウン自体は2022年6月に16代目へとフルモデルチェンジ。
その際にそれまで暫くの間セダンのみだったボディラインナップを刷新し、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という4つのボディ展開としました。
またパワートレインもトヨタが掲げるマルチパスウェイ戦略を体現するべく、ガソリン車/ターボ車/ハイブリッド車/プラグインハイブリッド車/燃料電池車など幅広く設定。
ユーザーの趣味趣向や地域などそれぞれにマッチしたボディタイプとパワートレインを備えています。
そんな16代目クラウンは、2022年6月の登場からこれまで警察車両には採用されていません。
一部では、クロスオーバーやセダンをベースに白黒パトカーのCGを製作するなどユーザーの期待は高まっていました。
そうしたなかで2024年12月25日に福島県警察は「クラウンセダン(FCEV)」をベースとしたパトカーをお披露目。なお福島県警によればクラウンセダン(FCEV)を警察車両に採用するのは全国初だと言います。
福島県では「脱炭素社会の実現に向けた水素利用推進事業」を推進しており、クラウンセダンFCEVはその一環で導入が実現しました。

トヨタは、以前からマルチパスウェイのひとつとして、水素社会の実現に向け様々な取り組みを行ってきました。
これまでも日本各地の自治体と、ゴミ収集車や救急車の燃料電池車を使った実証実験を展開。海外では「ハイエース300系」も用いられています。
さらに燃料電池だけでなく、水素を燃料とするエンジンも研究開発を進めており、モータースポーツでは「GRカローラ」に気体・液体を燃料とした2つの水素エンジン車で参戦。
その他前述のハイエース300系やレクサス「LX」などでも水素エンジン車の開発を進めています。
また市販化された燃料電池車としては、2014年に世界に先駆けて量産を開始した初代「ミライ」を発売し、2020年には2代目ミライも登場しています。そして2023年には、前述のクラウンセダンも登場するなどラインナップは増えています。

そして今回、クラウンセダン(FCEV)ではなく、クラウンスポーツ(PHEV)が愛知県警に寄贈されました。
プラグインハイブリッドは、電気自動車の経済性とハイブリッド車の実用性とを併せ持ったシステムです。
具体的には、外部電源から駆動用電池に充電した電気を使うことでEV走行が可能となり、クラウンスポーツのカタログ走行距離は90kmを実現。電池残量が減少するとハイブリッド車として走行できます。
また外部給電も可能なため、クルマの電気を使ってアウトドアを楽しめる他、災害時でも役立ちます。
そんなクラウンスポーツについて、クラウンの開発を取りまとめる清水竜太郎チーフエンジニアは「カーボンニュートラルの取り組みに警察車両としても何か貢献できないかということで、プラグインハイブリッド車を提案させて頂きました」と述べています。
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なおクラウンスポーツ(PHEV)が警察車両として採用されるのは全国初となり、従来のパトカー同様に赤色灯などの装備を備えています。
今後は、愛知県内などでのイベントや災害時の電源供給などで活用される予定です。
「POICE」のフォントはこれが正解だったのだろうか。「愛知県警」と揃えるわけでもなし。