「プリウス」の記録を超えた!? 売れすぎで注文中止のスズキ新型「ジムニーノマド」受注再開は3年後か!? “増産体制”調整中で納期短縮に期待!

増産に向けて調整中! 納期も短縮される?

 今後注目されるのは、ジムニーやジムニーシエラと同様の増産をジムニーノマドで行うか否かでしょう。ジムニーノマドは、国内で生産されるジムニーやジムニーシエラと異なり、インドの工場が受け持ちます。国内生産車とは事情が違います。

 仮に増産できれば受注の再開時期は早まりますが、納期の遅延は続くでしょう。ジムニーとジムニーシエラも、増産で納期が短縮されると思われましたが、実際には1年以上の状態が長く続きました。

「ジムニーシリーズ」初の5ドアモデル登場!
「ジムニーシリーズ」初の5ドアモデル登場!

 販売店では「納期が短くなると、それまで購入を考えなかったお客様が契約されます。納期が再び延びるのです」と説明しています。

 それなら今の販売状況はどうでしょう。ジムニーノマドが発売され、その後に受注を停止して、ジムニーとジムニーシエラの受注台数や納期に変化はあったのでしょうか。

 この点について、スズキの販売店スタッフは次のように言います。

「ジムニーノマドが発売され、ジムニーシエラを購入するお客様は大幅に減りました。

 弊社では、ジムニーシエラの納車を待つお客様がジムニーノマドの購入を希望された場合、受注の切り替えに対応しました。対応しなかった販売会社もありますが…。

 そのためにジムニーシエラの納期はさらに縮まり、一時は3か月程度まで縮まりました。

 しかしジムニーノマドの受注が停止して、お客様がジムニーシエラに戻り、納期も再び延び始めています」

 ジムニーシエラの現在(2025年2月下旬)の納期についてはどうなのでしょうか。

「ジムニーシエラは生産規模が小さく、受注台数の変化で納期が大きく延び縮みします。直近では約6か月ですが、今後はそれ以上に延びるかも知れません。

 また軽自動車のジムニーは、今は約8か月です。以前の1年に比べると少し短くなりました」(前出のスズキ販売店スタッフ)

 メーカーのスズキに、今後のジムニーノマドの生産体制について尋ねると、以下のように返答されました。

「ジムニーノマドの受注再開を早めるため、目下のところ、日本向け車両の増産体制を整えているところです。

 インド工場の生産体制に加えて、輸送する船の手配、湖西工場にあるPDI(納車前点検)を行うための施設など、いろいろな調整を図っています」

※ ※ ※

 ジムニーノマドの受注再開時期は3年後と考えられますが、増産に向けて調整中とのことで、今後、納期と受注再開の時期をいかに短縮できるかにより、スズキの日本のユーザーに対する本気度が試されるでしょう。

 スズキの近年の国内販売台数は、2024年も含めて、トヨタに次ぐ2位です。影響力の大きなメーカーですから、長くても半年以内の適正な納期でユーザーに届けて欲しいものです。

【画像】超カッコいい! これが5ドアの「ジムニーノマド」です! 画像を見る(30枚以上)

【走りにこだわる最新SUV】極限状態で徹底テストしてみた!

画像ギャラリー

Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

1 2

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー