「プリウス」の記録を超えた!? 売れすぎで注文中止のスズキ新型「ジムニーノマド」受注再開は3年後か!? “増産体制”調整中で納期短縮に期待!
4日で約5万台の注文を受け、受注停止中のスズキ「ジムニーノマド」ですが、いつになったら再び買えるようになるのでしょうか。
5ドアの「ジムニー」がスゴい人気に!
スズキ「ジムニー」の5ドアモデルとして新型「ジムニーノマド」が2025年1月30日に発表されました。
待望の新モデル追加でしたが、4日後の2月3日に受注を一時停止。受注台数が膨大に増えたための措置で、スズキの発表によると、約5万台に達したとのことです。
受注台数が増えてもそのまま受注を続けると、納期が無制限に延びてしまいます。そこで5万台に達したところで慌てて受注を止めたようです。

ジムニーノマドでは、数か月前から実質的な販売活動を行う予約受注は実施していません。2025年1月30日の発売時点で受注を開始して、わずか4日後に5万台に達したとのことで、この規模の受注は、間違いなく国内史上最速でしょう。
ちなみに、ホンダ現行「フリード」は2024年5月10日から予約受注を開始して、正式発売から1か月後になる7月27日の受注台数が約3万8000台。トヨタ現行「ハリアー」は、発売後1か月の受注台数が約4万5000台と公表されました。
ただしこの2車種は、歴代モデルの人気が高く、フルモデルチェンジしたことで乗り替え需要も豊富です。その受注台数が1か月以上をかけて4万台前後だった一方、ジムニーノマドは、実質的に従来型からの乗り替え需要がない追加モデルです。それが4日間で5万台を受注したのには驚かされます。
2009年に発売されたトヨタ3代目「プリウス」は、予約受注を含めて、約2か月半で10万台に達してニュースになりましたが、ジムニーノマドが受注を続けていたら、プリウスの記録を大きく塗り替えた可能性もあったのではないでしょうか。
今後の動向で気になるのは、ジムニーノマドが受注を再開する時期です。
この点を販売店に尋ねると以下のように返答されました。
「ジムニーノマドは、以前から導入されることがウワサされていました。そのために発売されたら即座に注文を入れてくれ、と予め依頼していたお客様も多かったです。
その結果、発表後に短期間で弊社の受注枠が埋まりました。
メーカーによると、現時点で契約しているお客様の納車が完了するまでに、3年から4年は掛かるそうです。受注の再開までには、長い時間を要するでしょう」
スズキによると、ジムニーノマドの目標販売台数は1か月当たり1200台です。受注台数を単純に割算すると、1か月に1200台の登録なら、5万台を納車するまでに42か月、つまり3年半を要します。
納車がこのペースで進むと、ジムニーノマドの受注を再開するのは、最終的な納車のメドが立つ3年後でしょう。
ただしスズキの社長と会長を長く務められ、2024年12月25日に亡くなった鈴木修氏は、ユーザーに迷惑を掛ける納期の遅延を嫌がりました。
ジムニーの納期遅れについても、商品企画担当者は「こんなに納期が遅れると、お客様だけでなく、(鈴木修)会長にも叱られてしまう」と気にしていたものです。
この言葉通り、軽自動車のジムニーと小型乗用車の「ジムニーシエラ」は、発売後に増産を実施。
2018年に現行ジムニーが発売された時の販売目標は、軽自動車のジムニーが年間1万5000台(月販1250台)、ジムニーシエラは年間1200台(月販100台)でした。
納期遅延に対応する日本仕様の増産により、2024年の1か月平均販売台数は、軽自動車のジムニーは販売目標の約3倍になる3451台です。ジムニーシエラは、販売目標の21倍に達する2154台になっています。
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