日本初公開! BMW「未来のロードスター」登場! ド迫力な「ビッグボクサーエンジン」ד鮮烈ピンク”に熱視線! ネオクラシックなネイキッドバイク「R20 Concept」とは
東京モーターサイクルショー2025で日本初公開された、印象派アートのような鮮烈なピンクが主張するBMW「R20 Concept」その正体とは。
クラシックと革新が交差する「R20 Concept」登場
BMW Motorradは2025年3月28日、東京モーターサイクルショー2025にてコンセプトバイク「R 20 Concept」を日本初公開しました。
鮮烈なピンクの燃料タンクと、彫刻のような造形をまとったこの一台は、BMWが提案する“未来のロードスター”の姿を具現化しています。クラシックな佇まいと最新技術が融合したその姿は、単なるショーモデルにとどまらず、ブランドの哲学そのものを象徴する存在です。

R20 Conceptは、BMWが誇る2000ccクラスの「Big Boxer(ビッグボクサー)」エンジンを搭載するモデルで、クラシックなデザインと最新のエンジニアリングを高度に融合させたコンセプトバイクです。力強いパフォーマンスと鼓動感あふれるライディングフィールを約束しつつ、ビジュアル面でも強烈な個性を放ちます。
その象徴的なスタイルの中核を成すのが、1970年代のBMWカラーに着想を得た「HOTTER THAN PINK」と呼ばれるピンクの燃料タンク。アルミニウム製のこのタンクは、大きな塊を削り取ったような、彫刻作品さながらの存在感を放ち、見る者の視線を一瞬で引きつけます。
リアセクションはショートシートと力強く跳ね上がったテール形状が印象的で、オープン構造のカルダンシャフトやメガホン形状の2-in-2エキゾーストなど、細部まで見どころが詰まっています。
足回りには、新開発のクロームモリブデン鋼を使用したダブルループ・メインフレームが採用されており、スイングアームやアルミ製のパラレバー・ストラットも同素材で構成されています。
フロントにはフルアジャスタブル仕様のオーリンズ製倒立フォークを装備し、リアには17×6.25インチのブラックディスクホイールに200/55サイズの極太タイヤを装着。ブレーキにはISR製の高性能キャリパーが搭載され、安全性と制動力の両立を図っています。
エンジン周りにも多くの新設計パーツが投入されています。オイルパイプを目立たせずに収める新型のシリンダーヘッドカバーやベルトカバー、オイルクーラーが採用されており、ビジュアルの美しさと機能性が両立されています。また、インジェクションにはエアフィルターを持たないインテークファンネルを備え、メカニカルな荒々しさを演出しています。
会場で展示スタッフに話を聞くと、次のように語ってくれました。
「R20 ConceptはBMW Motorradが考える未来のロードスターのかたちを表現したものです。ビッグボクサーの持つ荒々しい鼓動感と、都会的で洗練されたデザインをあえて融合させています。ピンクのカラーリングには驚かれる方も多いですが、これは“感情を動かす色”として選ばれたものです。」
「オープンなカルダンやショートシート、各部のマテリアル使いなど、すべてが“見せること”を意識してデザインされています。機能性と美しさ、その両方を追求するBMWの哲学が詰まっています。」
「現時点ではあくまでコンセプトモデルですが、反響次第では今後の市販化の検討材料になるかもしれません。R20 Conceptを通して、BMWが何を目指しているのかを感じていただければ嬉しいです。」
未来のネオクラシック像を描き出すR20 Conceptは、単なる展示物ではなく、新しい価値観を提案する“動くアートピース”とも言える存在でした。BMWが次にどんな一手を打ってくるのか、今後の展開にも注目が集まります。
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