“超レトロ顔”のダイハツ「コペン」登場! ド迫力の「タテ目×大型グリル」仕様がスゴイ! NATSの斬新すぎるカスタム「ブラックオパール」実車公開!
「第16回 Nostalgic 2days」では、さまざまなクラシックカーが出展されましたが、なかでも学生が作った見事な仕上がりのカスタムカーが多くの注目を集めていました。
超レトロ顔のダイハツ「コペン」登場!
2025年2月22日と23日の2日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)では日本最大級クラシックカーイベント「第16回 Nostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)」が開催されました。
このイベントは展示車両のジャンルの幅広さも魅力で、旧車やヤングタイマーとともに学生が作った見事な仕上がりのカスタムカーも出展され、来場者を楽しませていました。

中でもTAKAYAMA WORKSのブースには、一見するとメルセデス・ベンツのいわゆる「タテ目」モデルでありながら、妙に車体が小さいオープンカーが置かれており、多くの人が「これは何だろう?」と足を止めていました。
このクルマは、その名も「NATS BlackOpal Show-Spec」。
NATSと聞いてピンと来た人は多いかもしれません。そう、毎年東京オートサロンで、学生たちの抜群のアイデアと技術力で度肝を抜くカスタムカーを持ち込むNATS(日本自動車大学校)が、2016年の「東京オートサロン」で展示したモデルなのです。
このNATS BlackOpal Show-Specは、当時東京オートサロンのアンバサダーを務めていた哀川翔氏の「こんなクルマがあったらいいなぁ…」という思いをカタチにしたカスタムカー。
また車名の“Show-Spec”とは、タレントの哀川翔氏とのコラボモデルを意味しています。
外観は、1959年に登場したメルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「W111」型のカブリオレをイメージ。
同車の個性であるボディサイドの段のような造形も再現したほか、W111の2ドアモデルの特徴であるリアフェンダーに走る高い峰まで反映しました。
さらに、フロントグリルや前後バンパーはアルミから作られ、ヘッドライトとテールライトについては実車のパーツを使用することで、W111らしさをグンと高めています。
ではこのクルマ、ベースの車種は何でしょうか。
その答えは、なんとダイハツの初代「コペン」。つまり軽自動車です。
W111のサイズは全長約4900mm×全幅約1850mmですから、その大きさの差は歴然。
しかしきちんと「小さなベンツ」に見えるのですから、NATSの技術力の高さがうかがえます。
内装はコペンの面影を色濃く残していますが、シートは赤いビニールレザーで張り替えているほか全体も赤で統一して華やかな雰囲気に。黒い車体と組み合わせて高級感を演出しています。
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ちなみにNATS BlackOpal Show-Specを展示したTAKAYAMA WORKSは、NATSブースの隣に展開していました。
というのも、同社代表の高山哲壽氏(「高」は「はしご高」)NATSの卒業生。のちにNATSに入職し、カスタマイズ科教員として学生の指導にあたり、現在は地元の奈良市でTAKAYAMA WORKSを経営しています。
このような経緯でNATSからNATS BlackOpal Show-Specを譲り受け、普段から使用しているそうです。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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