斬新「超レトロ顔モデル」公開! 丸目2灯×鉄バンパーなスズキ「ジムニー」!? 来場者ビックリなフォード風「クラシカル デリバリー タイプA」カスタムカーが凄かった

日本最大級のクラシックカーの祭典である「Nostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)」にて、スズキ「ジムニー」をフォード車風に大胆カスタムした車両が、来場者を沸かせていました。

クラシックカーだけど中身はジムニー!学生の思いが詰まったカスタムカー

 日本最大級のクラシックカーの祭典である、第16回「Nostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)」が、2025年2月22日~23日に横浜市の「パシフィコ横浜」で開催されました。
 
 自動車関連の専門学校・教育機関の出展や、学生が作ったカスタムカーも展示されたノス2025。そのなかで、日本工科専門学校(NATS)とアートレーシングが展示したカスタムカーは、見事な仕上がりで来場者を驚かせました。

超絶レトロがすごい!?
超絶レトロがすごい!?

 カスタムカーやレーシングカー、コンプリートカーなどを高い技術力で製作する「アートレーシング(Art Racing)」のブースには、日本工科専門学校の自動車学部カスタム科が製作したカスタムカー、「Classic Delivery TYPE A(Classic デリバリー タイプA)」が展示されていました。

 Classic Delivery TYPE Aは、「1920年代のクラシックカー」をイメージして作られており、独立した丸いフェンダーや絞り込まれたボンネット、レトロ感あるカラーリングにより、クラシカルな雰囲気を醸し出しています。

 モチーフとなったのは、世界で初めて大量生産を行なったフォード「モデルT」の後継車として、1927年に登場した「モデルA」です。

 カスタムのベースは、スズキ「ジムニー」の先代モデル「JB23型」。同学校の学生が亡くした父親の形見で思い入れがあるため、ベース車に選ばれた経緯があるといいます。

 なおカスタムに際し、きちんと「車検が取得できること」も目標とされました。

 製作方法はまずボンネットやフロントフェンダー、バンパーなどを取り外し、続いてリアのクォーター部分にアルミ板を加工したパネルを装着。

 フェンダーやサイドステップもアルミ製で、板を曲げたり絞ったりして丸い形状に加工、エンジンフードはオリジナルをカットして再利用しています。

 ドアもボディパネルやボンネットに合わせてパネルを貼って断面を変更、ルーフもかさあげされたことで、ジムニーの印象を払拭。

 ボディサイドには懐かしいヨコハマタイヤの旧ロゴと「スマイレージ」を貼り付けており、クラシックカーなデリバリーカーの雰囲気を高めています。下塗り・中塗り・上塗りの工程を経た塗装の美しさも見どころです。

 ところで、日本工科大学校の学生が製作したClassic Delivery TYPE Aが、なぜアートレーシングのブースに置かれていたのでしょうか。

 実は同社は、自動車学部カスタム科の講師として同大学校の学生指導を行なっているという縁があるのです。

 アートレーシングと日本工科大学校の学生が持つ技術やフレッシュなアイデアが見事に融合して生まれた力作に、多くの来場者が注目していました。

【画像】超カッコいい!? これが異色のジムニー「超レトロ顔モデル」の全貌です(30枚以上)

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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