なぜ…!?「リアワイパー」をわざわざ取り外す理由とは 勿体ないのに「敢えてワイパーレス」にして大丈夫? 「思わぬメリット」と「デメリット」とは

外したワイパー その後の「処理」が問題!?

 そこでリアワイパーを取り除くことになるのですが、ワイパーアームを取り外すことはできても、根本の部分の突起は残ってしまいます。

リアワイパー(画像:写真AC)。
リアワイパー(画像:写真AC)。

 その結果、突起部分を隠す(保護する)ためにカバーやキャップを被せることになるのですが、ここもアイデアとカスタマイズ次第でちょっとしたアクセントにもなります。

 また、アフターパーツとして「リアワイパーレスキット」が市販されており、もともとリアワイパーがあったとは思えないほど、手軽にすっきり見せることも可能です。

 リアワイパーを標準装備すれば、当然ながら車両本体価格にも反映されますし、メーカーオプション設定にすると部品点数が増えるだけでなく、生産時の手間も増えます。

 それならば、はじめから「リアワイパーの設定はなし」としてしまうのもやむを得ないのかもしれません。

 事実、現行トヨタ「プリウス」や日産「フェアレディZ」など、モデルチェンジ後にリアワイパーが省かれたモデルも存在します。

 なお、生産時には装着されていたリアワイパーを外すことで、車検をクリアできるのか気になる人もいるでしょう。

 結論として、ワイパーの保安基準は「自動車の前面ガラスの視界を確保できること」とされているので、もともと装着されていたリアワイパーを取り外しても問題はありません。

 ただし、リアワイパーを取り外したあとに残る突起部分をそのままにしていると、文字どおり「突起物」と見なされ、車検を通す際に検査員から指摘される可能性があります。

 また、本来であれば露出していない部分がむき出しになるため、雨が埃などをダイレクトに受けることとなります。

 今後、再びリアワイパーを取り付けたいと思ったとき、故障して動かなかった…といった事態にもなりかねないので、先述したリアワイパーレスキットでカバーするようにしましょう。

 もうひとつ気になる点として、リアワイパーを取り外したことによるリセールバリューへの影響です。

 例えば、フルオリジナルの個体でありながらリアワイパーを取り外した状態であれば、売却時の査定価格に多少なりとも影響を受ける可能性があります。

 しかし、各部をカスタマイズして、ノーマルの状態とは別モノになっていた場合、あるいは過走行車の場合など、現状で高額査定が難しい場合なら気にする必要はないと思われます。

 いずれにしても、取り外したリアワイパーは処分せず、いつでも元の状態に戻せるように保管しておきましょう。

【画像】えっ…!? これが「盗難のターゲット」にされた「危険な目印」です(13枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー