ダイハツ新型「ムーヴ」まもなく登場なるか? 売れ筋「軽ワゴン」復活に期待! 一体どんなモデルだった?
超人気車種でありながら、不正認証問題で2023年に生産中止となったダイハツ「ムーヴ」。後継モデルが2025年に登場予定と噂されていますが、そもそもムーヴとはどんなクルマなのでしょうか。
ダイハツ復活の鍵を握る「ムーヴ」2025年にも登場か?
2002年に初代が誕生して以来、常に軽自動車販売ランキングの上位をキープする抜群の人気車種だったダイハツ「ムーヴ」。しかしメーカーによる不正認証問題によって、惜しまれながら2023年に生産中止となってしまいました。
しかも、実は不正認証問題が発覚する前後にフルモデルチェンジが予定されていたとのこと。問題の解決に目処がついたことから、2025年にも新型車が発売される完成が高まっているようです。
そもそもムーヴとはどのようなモデルだったのでしょうか。

ムーヴは、2022年の軽自動車の年間ランキングでは4位(1万2592台)にランクイン。コロナ禍と半導体不足で全体的に新車の販売が不調だったとはいえ、N-BOX、スペーシア、タントといった軽スーパーハイトワゴンに次ぐポジションを押さえていたほどの人気車種でした(販売台数は派生モデル「ムーヴキャンバス」を含む)。
初代ムーヴは1995年に登場、2025年に30周年を迎える歴史あるモデルです。現在の軽自動車で一般化している、ノーマル仕様とカスタム仕様の2タイプ展開がスタートしたのもこの頃でした。
ムーヴを語るうえで忘れてはならないのが、1993年に誕生したスズキ「ワゴンR」の存在でしょう。
それまでは「セダン(と呼ばれるハッチバック)」が主流だった軽自動車において、「トールワゴン」というジャンルを定着させたワゴンRですが、この対抗馬として生まれたのがムーヴです。
ただし初代は当時の「ミラ」とフロアパンやインパネなどを共有する関係で、トールワゴンというよりルーフ上部のみを延長させたスタイルでした。
1998年には軽規格の改正(衝突安全性の見直し)によって、開発時間がなく急造されたような印象の2代目が登場しましたが、2000年の大幅マイナーチェンジで衝突安全ボディ「TAF」を採用するなど、常に進化。
そして2002年の3代目では、新開発プラットフォームの採用によって本格的なトールワゴンスタイルになったことに加え、個性的な「カスタム」重視の傾向が強まり、ヘッドライトとフォグランプを一体化させるなど、存在感と独自性を高めていきます。
2006年に4代目へ刷新。ヘッドライトは一般的なデザインとなり個性は薄れたものの、上質感は大幅アップしました。
そして2010年には早くも5代目にフルモデルチェンジしましたが、燃費改善の目的もあり軽量化が図られ、トランスミッションはCVTに一本化。
この頃は安全意識の高まりによって、軽自動車でもサイドエアバッグやカーテンエアバッグや、現在の運転支援システムにも採用される「衝突被害軽減ブレーキ」や「車線逸脱防止支援機能」などが、オプションながら用意されました。
そして2014年に、現時点で最後モデルとなる6代目が登場。軽量高剛性ボディ構造「Dモノコック」や改良された足回り「Dサスペンション」などを採用。
直線的かつシャープな印象が強まりましたが、ワゴンRと切磋琢磨しながら、高い実用性と快適性に磨きをかけています。
インテリアはややプラスチッキーな質感という評価もありますが、シンプルで使いやすいという印象。
走行性能もターボモデルなら遅く感じることはないということが支持され、使い勝手も含めて「気軽に不満なく乗れるアシグルマ」としての確固たる地位を築いていたと評価できます。
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気になる新型ムーヴですが、スーパーハイトワゴンほど全高は高くなく、リアにスライドドアを装備するのではないかと言われています。
また、ダイハツの小型SUV「ロッキー」に搭載された新開発のシリーズ式ハイブリッドシステム「eスマートハイブリッド」が採用される可能性もあるでしょう。
不正認証問題によって業績を大きく落としたダイハツにとって、新型ムーヴは“回復の切り札”となることから、2年前のモデルチェンジにさらに改良を加えた形で登場することが予想されます。
かなり力の入ったモデルになることが予想され、今から新型ムーヴの登場に期待したいところです。
時間が掛かった理由に昨年春に行われたディーラー販売店会議の席上メーカーディーラ担当者の話によると(昨年4月)セキュリティー対策(外部からの電波によるイモビライザー対策)の為1年以上時間が掛かるかも知れないとのアナウンスが入っていました。