GSで給油中、「ガコッ!」と音がして自動停止しました。「満タン」にしたいのでやり直したのですが、何度も止まります。一体何なのでしょうか。
セルフサービスのガソリンスタンドで、給油中に「ガコッ」と自動停止する機能があります。多くの人がそのあと「継ぎ足し」で給油を続けますが、実は禁止行為だといいます。どういうことなのでしょうか。
ガソリンスタンド自動停止後「継ぎ足し」なぜNG?
日本全国でガソリンスタンドの数が減少し、セルフ式のガソリンスタンドのシェアが少しずつ拡大しています。そうなると必然的にクルマのドライバー自ら給油する機会が増えます。
しかし給油中、「ガコッ」という音とともに、オートストップ機能が作動して給油が止まってしまいますが、その後満タンになるまで「継ぎ足し給油」するのは、実はれっきとしたNG行為だといいます。どういうことなのでしょうか。

セルフ式のガソリンスタンドだと、ユーザー自身が給油する燃料や量を選択し、自ら給油を行います。
そこで、多くの人は何気なくノズルを手に取り、レバーを引いて給油しますが、このとき実は作業の様子をカメラで監視されています。
これは燃料が「危険物」であることに由来しており、しっかり「危険物取扱者」の資格を持った人が一般の人に対して給油の許可を行っているのです。
つまり裏を返せば、不適切な行動を取れば「それはいけません!」と指導を受けることもあるのです。
そのひとつが、オートストップ機能が作動したあとの「継ぎ足し給油」です。
「せっかく給油するのだから、まだ全然入りそうだし、タンクのすりきりいっぱいまで入れてしまおう」という気持ち、ものすごく理解できるのですが、なぜNG行為なのでしょうか。その理由を首都圏にあるガソリンスタンドA店のスタッフに聞いてみました。
「給油時にオートストップ機能が作動するということは、ガソリンタンクの中が燃料で満たされたことを意味します。
もちろん少し余裕を持たせているため、満タン給油を選択したとしてもタンクの中身が完全に燃料で満たされたわけではありません。そこで継ぎ足しをすると、数リッターくらいであれば給油できてしまうのも事実です。
あと少し、あと少し…と継ぎ足し給油を繰り返すうちに、燃料がガソリンタンクからあふれ出る危険性があります。
万一、こぼれた燃料が何らかの理由で引火したら、それこそ大惨事となってしまいます。お気持ちは分かりますが、オートストップ機能が作動した時点で給油はストップしてください」
この継ぎ足し給油の行為については、総務省消防庁でも絶対にしないよう呼びかけているほか、ガソリンスタンドの店頭でもオートストップ機能が作動したらそれ以上は給油しないよう注意喚起がおこなわれており、スタッフがマイクで警告することもあるようです。


























