スズキ最新型「“軽”ワゴン」公開! コの字ライト& 斬新シフト採用の「新型ハスラー」!? 市販化も可能性大な「eWX」尼国に登場

スズキのインドネシア法人は、「インドネシア国際モーターショー2025」で、電気自動車(EV)のコンセプトモデル「eWX(イーダブリューエックス)」を展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。

最新型軽ワゴン実車展示!

 スズキのインドネシア法人は、ジャカルタで開催された「インドネシア国際モーターショー2025(IIMS)」(会期:2025年2月13日~23日)に出展、電気自動車(EV)のコンセプトモデル「eWX(イーダブリューエックス)」を展示しました。

これは次期型ハスラー?
これは次期型ハスラー?

 eWXは2023年開催の「ジャパンモビリティショー2023」で世界初披露された、軽自動車サイズのコンセプトEV。その姿から当時「次期型ハスラーなのではないか」と話題になりました。

 小さなクルマならではの実用性や親しみやすさと、EVの先進性を融合し、毎日の生活を支える「相棒」のような存在を目指したといいます。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1620mm。シンプルですっきりとしたデザインは“角丸”の長方形をモチーフにしています。

 フロントは角丸長方形を囲むようにチューブ状のライトを採用。その両側がヘッドライトになっており、コの字型に光ります。リアも同様で、テールランプはコの字型です。

 インテリアはイエローとホワイトの大胆なカラーコーディネートが印象的です。軽やかなフローティング構造のインパネ、丸みを帯びた四角形のステアリング、ダイヤル式のシフトなど、遊び心に溢れています。

 イエローのシートは、ソファーのような座り心地のクッション素材を採用。居心地の良さも追求しています。

 運転席と助手席の間にある、ひじ掛けを兼ねたコンソールもフローティング構造で、その前部にあるシフトスイッチはダイヤル式を採用しています。インパネやシート背後に施された「+」「-」の凸部はフックとして機能し、小物を飾ったり、吊ったりと、いろいろな使い方ができます。

 一充電あたりの航続距離は最大230km。シティコミューターとして都市部での利用シーンを想定しているため、十分な性能といっていいでしょう。

 今回のIIMS2025でスズキはマルチパスウェイ戦略として、EVのほか、ハイブリッド、代替燃料の開発など、さまざまな環境に優しい技術を提示します。同社の代表は次のように述べました。

「インドネシア社会は、持続可能なモビリティの導入に向けた準備が整いつつあります。その中でお求めやすい価格、利用しやすいEVソリューションを目指すスズキの提案のひとつがeWXです」
※ ※ ※

 ちなみに、スズキがかつて2023年1月に行った「2030年度に向けた成長戦略説明会」では、「日本に、2030年度までにEVを6モデル展開する」と公言しており、発表資料のなかにはeWXのような“軽ワゴン”と思えるクルマのシルエットが並んでいました。

 eWXが含まれるのであれば、近い将来、市販化する可能性も考えられるのかもしれません。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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