ダイハツの斬新「軽トラ」がスゴイ! “観音開き”ドア&超広い“荷台”採用の「便利マシン」! 広々“内装”も良すぎる「ツムツム」とは
2019年に開催された「東京モーターショー」のダイハツブースで「ツムツム」というモデルが展示されました。どのようなモデルだったのでしょうか。
斬新ドアが便利すぎる軽トラ!
日本独自の規格である軽自動車は、乗用モデルだけでなく、バンやトラックなどの商用モデルも存在しており、限られたボディサイズの中で最大限有効な荷台を確保したそのスタイルは、日本のみならず海外からも注目を集めるものとなっています。
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中でも軽トラックはミニマムなボディサイズでありながら、アメリカのフルサイズピックアップトラック同等の荷台スペースを実現しており、一部車両が海を渡って愛用されているというニュースも話題となりました。
そんな軽トラックですが、限られたサイズの中で最大限の荷台スペースを確保するという制約上、あまり個性的なモデルをリリースしにくいという欠点がありました。
このような欠点を克服しようとした取り組みを形にしたのが、2019年に開催された東京モーターショーのダイハツブースに展示された「ツムツム」というモデルです。

このツムツムは、現行モデルの軽トラックと同等の荷台スペースを確保しつつもキャビン内を広く使える新しいレイアウト案を実現したものです。
フロントドアはドア後端を支点にくの字に折れ曲がりながら開く、大開口かつ狭い場所でも開け閉めがしやすく、乗り降りもしやすい形状を採用。
一方の助手席側は観音開きタイプとすることで、キャビン内の荷物の出し入れや助手席への乗降性を高めたスタイルを実現しました。
さらにダッシュボードを可能な限り薄型化することで、限られたスペースを可能な限り広くできるような作りこみもなされていました。
そして軽トラックの肝である荷台部分は、用途に合わせて換装できるようになっているという点が最大の特徴となっていたのです。
現在の軽トラックも荷台部分を使用用途に合わせてダンプや保冷バンなどに架装することは可能ですが、基本的には一度架装したらその用途のクルマとして使われ続けるのが一般的です。
しかしツムツムでは、荷台部分を用途に合わせて交換することができる「カートリッジ」方式としており、モーターショー会場では農薬散布用の農業用ドローン基地仕様となっていたほか、移動販売車仕様や配送トラック仕様などもラインナップできるとアナウンスされていました。
ダイハツは2023年に開催された「ジャパンモビリティショー」でも「ユニフォーム」シリーズと名付けられた軽トラックと軽ワンボックスバンのコンセプトカーを展示していましたが、ユニフォームがBEVだったのに対し、ツムツムは内燃機関を搭載しているとされており、実は似て非なるモデルと言えるかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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