トヨタ「ヴォクシー」人気復活! 斬新すぎる派手顔がウケている!? “VIPカー好き”も納得の「カスタム系ミニバン」どこが魅力?
2022年のフルモデルチェンジを機にトヨタ「ノア」が人気となり、逆に先代で売れていた「ヴォクシー」がやや苦戦したワケですが、直近はヴォクシーの販売が盛り返しているようです。ヴォクシーにはどのような魅力があるのでしょうか。
姉妹車ながらライバル関係の「ノア/ヴォクシー」
2022年にフルモデルチェンジしたトヨタ「ノア/ヴォクシー」は、姉妹車でありながらライバルという微妙な関係ですが、先代モデルでは「ヴォクシー」が販売の6割強を占めていたのに対し、現行モデルでは「ノア」が上回る結果となっています。
それが直近の新車販売台数では“ほぼ互角”となっており、ヴォクシーの人気が復活しているようです。
ヴォクシーの魅力とは一体どのようなところなのでしょうか。

日本自動車販売協会連合会の集計によると、先代(3代目・80系)の2021年度における販売台数は、ノアが4万4211台に対しヴォクシーが7万85台でした。
そして現行(4代目・90系)にモデルチェンジした2022年ではノアが5万7696台に対しヴォクシーが5万5545台とノアが少しリードしましたが、2023年になるとノアが9万5181台、ヴォクシーが8万9080台とジワジワと差を縮めています。
そして2024年の集計では、ノアが7万611台でヴォクシーが7万636台と、わずか25台ながらヴォクシーが逆転しています。
ノアとヴォクシーの大きな違いは、やはりエクステリアです、特にフロントフェイスは、両者ともワイドなフロントグリル&バンパーを装備しますが、ノアはかなり攻めたデザインを採用しており、とくにカスタム仕様はファミリーカーでありながら迫力を感じさせます。
これは近年のミニバンのトレンドがカスタムっぽさでウケていることを意識しているのでしょう。
一方、従来からカスタムテイストが主流だったヴォクシーは、さらに磨きをかけてきました。ヘッドライトは細めのデザイン、呼応するかのようなスリット(フィン)が入ったグリルデザインは大迫力。しかもブラック&シルバーを多用しており、高級感のある仕上がりとなっています。
ちなみにノアは「王道・アグレッシブ」がテーマとなっており、落ち着きあるノーマル仕様とちょっと派手なエアロ仕様をラインナップ。一方でヴォクシーはエアロ仕様のみで勝負し、カスタムテイストがより強調された印象を受けます。
今回、ヴォクシーを購入したOさん(40代男性)に話を聞いてみました。
Oさんは、カスタム感あふれるヴォクシーのデザインに惹かれて選んだとのこと。内装色は黒がメインとなっており、実用性にも安全性にも優れているミニバンでありながら、ファミリー色をできるだけ感じさせない仕上がりが気に入ったと言います。
「ミニバンを選ぶとしても1人で乗ることも多く、少しでもカッコいいクルマに乗りたかったんです。
使い勝手や装備もノアと一緒ですし、あとからカスタムする手間を省きたい部分もあって、最初からカスタムテイストの強いヴォクシーを選びました」
Oさんは若い頃に「VIPカー」が好きだったそうですが、VIPカーとは、主に1990年代~2000年代に流行した、高級セダンに大径ホイールやエアロなどの装飾を施したカスタムや該当するジャンルのクルマのこと。
ヴォクシーには、そんなVIPカーのテイストが感じられるそうです。
「ヴォクシーは売れているクルマではあるものの、少しでもオリジナリティが欲しかったんです。
またミニバンに乗っているだけで、『お父さん』的に扱われるのにもちょっと抵抗がありまして。
いくつになっても多少はカッコつけたいこともあり、適度なカスタム感やカッコよさがヴォクシーにはあると思います」(ヴォクシーオーナーOさん)
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一見派手な見た目のヴォクシーですが、実はハイブリッドで環境に優しく、「アドバンスドライブ」や「アドバンスドパーク」のような最新運転支援システムの搭載でドライバーにも人にも優しいという一面もあります。
「見た目はコワモテ、でも実はいい人」というのが、ヴォクシーの魅力なのかもしれません。
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