700万円超え! マツダ「“新”ロードスター」登場へ! 待望の「2リッター幌」は200馬力発揮! 匠“手組みエンジン”の「高性能モデル」も設定! 「スピリット レーシング」に問合せ殺到
マツダは2025年1月、カスタムカーショー「東京オートサロン2025」で「ロードスター」のカスタムモデルを初公開し、年内に発売すると発表しました。早速販売店には多数の問い合わせが入っているようです。
待望の「2リッター幌モデル」 手の込んだ特別仕様に注目集まる
2025年1月10日から1月12日にかけて幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京オートサロン2025」。マツダは初日の報道向け発表会で、2台の「ロードスター」スペシャルモデルを初公開しました。
注目しているユーザーも多いであろうこの2台について、販売店の反響はどのようなものなのでしょうか。

東京オートサロン2025会場で発表された「マツダ スピリット レーシング ロードスター」および「マツダ スピリット レーシング ロードスター 12R」。
2021年に発足したマツダのモータースポーツサブブランド「マツダ スピリット レーシング」が放つスペシャルモデルです。
4代目の現行型ロードスターに対し、“S耐”ことスーパー耐久レース活動で鍛えられたノウハウを市販車にフィードバックしたモデルです。
主な仕様として、パワートレインは電動格納ハードトップを備える「ロードスター RF」用の2リッターエンジンを採用。最高出力は184psを発揮します。
従来から海外モデルには2リッターのソフトトップモデルは存在しており、国内設定を望む声が多くありましたが、ようやく正式に導入が決定しました。同時に、ラジエーターを改良して、エンジンの冷却性を向上しています。
また、ビルシュタイン製車高調整式ダンパーの採用や、トンネルブレース板厚アップによるボディ剛性向上、RAYS製専用鍛造ホイール、フロントにブレンボ製ベンチレーテッドディスク&対向ピストンキャリパー(レッド塗装)採用など、走行性能向上も実施。
さらに、専用のエアロパーツの装着、内装の各部にアルカンターラ素材を採用するなど、変更点は多岐におよびます。
このマツダ スピリット レーシング ロードスターには、さらなる高性能バージョンも用意され、それが200台限定の「マツダ スピリット レーシング ロードスター 12R」です。
搭載エンジンは、専用のカムシャフト、シリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドが採用。これにより最高出力は200ps(開発目標値)となっています。
しかもエンジンは1基ずつ手作業で組み立てるということから、マツダの本気度が伝わってきます。
まさに究極のロードスターといえる2台のロードスター、反響はどのようなものなのでしょうか。首都圏にあるマツダ販売店A店のスタッフは以下のように話します。
「東京オートサロンで発表されて以来『いつから予約できるのか』あるいは『発売はいつ頃なのか』といった問い合わせをいただいております。
なかには『今すぐキャッシュで払うから1番に納車してくれ』といったお客様もいらっしゃいました。
感覚としては200台限定の『マツダ スピリット レーシング ロードスター 12R』をご検討されていらっしゃる方が多い印象を受けます。
こちらは700万円台後半とアナウンスされていますが、かなりの反響ですし、抽選販売となると思われます。あくまでも暫定ですが、2025年秋頃から予約を開始する予定です」
また、別の販売店B店のスタッフからは以下の情報が得られました。
「どうすれば限定モデルである『マツダ スピリット レーシング ロードスター 12R』が買えるのかといった問い合わせをいただいております。
通常モデルである『マツダ スピリット レーシング ロードスター』については台数の制限はありませんので、確実に入手したいのでしたら、こちらのモデルを選ばれた方がいいかもしれません。
ただ、注文が殺到すると、ご納車までにお時間をいただく可能性があることはご承知おきください」
いずれの販売店でも、初公開直後から多くの問い合わせがあったようで、なかでもより手が込んだ12Rが注目のようです。
いっぽう、通常のロードスターも2024年1月に改良を実施。売れ行きはどうでしょうか。B店スタッフは以下のように話します。
「SUVのようにコンスタントに売れるモデルではありませんが、指名買いされる方が多いですね。
当店にも、会社をリタイアして得た退職金の一部を使い『これまで頑張ってきた自分へのご褒美』としてロードスターを手に入れた60代のお客様がいらっしゃいます。
若いときに初代ロードスターを所有していて、もう1度乗りたいということでND型を選ばれたそうです」(B店スタッフ)
これまで、数多くのスペシャルモデル、そして限定モデルが世に送り出されてきたロードスター。
東京オートサロン会場で実車を見たとき、「M2 1001」や「M2 1028」のようなスペシャルモデルの存在を思い出したのは筆者(昭和生まれの自動車ライター 松村 透)だけでしょうか…。
こうした特別仕立てのモデルが再び現れることはこのうえない喜びですが、きっと多くの人が同じことを考えているはずなので、発売した際は早めに問い合わせたほうがよさそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
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