レクサスの「小さな高級車」は超スポーティ! まるで「3ドア」に見える「斬新ドア」採用! ハイブリッド搭載で“低燃費”も実現した「高級コンパクトカー」“LF-Ch”がスゴイ!

現在レクサスのエントリーモデルは、コンパクトSUVの「LBX」ですが、過去にはこれとは別のコンパクトなハッチバックを提案していました。

レクサスの「小さな高級車」は超スポーティ!

 レクサスは、エントリーモデルとなるコンパクトSUV「LBX」を2023年11月に発売していますが、過去にはこれとは別のコンパクトなハッチバックを提案していました。

レクサスの「小さな高級車」は超スポーティ!
レクサスの「小さな高級車」は超スポーティ!

 そのモデルこそが、2009年に開催の「フランクフルトモーターショー」で初公開されたコンセプトカー「LF-Ch」です。

 同車は、当時レクサスブランドでは初となる「5ドアハッチバックモデル」で、先進的なハイブリッドシステムも搭載。

 ボディサイズは全長4300mm×全幅1790mm×全高1400mmと、取り回しが良く扱いやすいサイズとなっており、メルセデス・ベンツ「Aクラス」やBMW「1シリーズ」といった欧州市場で支持を得ているプレミアムコンパクトカーに対抗すべく開発されました。

 エクステリアデザインは、当時のレクサスブランドのデザインとして提唱されていた「L-finesse(エルフィネス)」に基づいたもの。

 このL-finesseとは、「先鋭的かつ日本の文化が生んだ感性や巧み、精妙」を表現するレクサス独自の美術的解釈で、そのためLF-Chもシャープかつ洗練された美しいデザインが与えられています。

 とくに横に長く伸びたヘッドライトと、ボリュームのあるバンパーを備えたフロントマスクは、どこか優しい雰囲気を醸しつつダイナミックさも兼ね備えたデザインとして、注目を集めたポイントです。

 またエクステリアの特徴として、「5ドア」ではあるものの「3ドア」に見える点も挙げられます。

 実際にLF-Chは左右に2枚ずつドアを備えていますが、リアドアのアウターハンドルをウインドーガーニッシュ内に格納する、いわゆる「ヒドゥン式」を採用。

 さらにBピラーを目立たないようなデザインにすることで、まるで左右に1枚ずつしかドアが無いように感じられるスポーティなスタイルに仕上げられました。

 パワーユニットは、卓越した動力性能と環境性能を両立するべく、先述のようにハイブリッドシステムを搭載。

 走行性能の高さだけでなく、プレミアムコンパクトカーに求められる静粛性や燃費性能も追究されています。

※ ※ ※

 このLF-Chは、2年後の2011年に「CT200h」という名称で市販化が実現。

 2022年まで販売され、レクサスのエントリーモデルという重要なポジションを勤め上げました。

 残念ながら後継モデルは登場していませんが、高い人気を獲得したモデルでもあり、レクサスブランドの人気向上に貢献した一台と言って間違いないでしょう。

【画像】超カッコイイ! これがレクサスの「小さな高級車」です!(22枚)

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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