車の冬タイヤ「いる」「いらない」? 「夏タイヤのままで」意見に「スタッドレスが当たり前!」派も… まったく“真逆の意見”も存在! 履き替えの「判断基準」は何なのか
履きっぱなしなら「新しい選択肢」も ただし限定的
そのBさんに対して新たな提案をするのが、今年から「オールシーズンタイヤ」を導入したCさんです。
![タイヤはしっかり判断して積雪に選びましょう[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/01/20250131_stud_00.jpg?v=1738296791)
まず、オールシーズンタイヤとは、その名の通り季節を問わず使用できるタイヤで、シーズンごとのタイヤ交換が不要となる点がメリットです。
その一方で、凍結路面やウエット性能ではスタッドレスタイヤ、夏タイヤそれぞれの性能とはやや劣るなどの特性もあります。
このCさんは、Bさんと同様にマンション住まいで、タイヤの保管場所を確保できないといいます。
しかし、Cさんの自宅は年に何度か積雪する郊外エリアにあり、通勤にも使用していることから夏タイヤのままでは厳しいとのこと。
そこでディーラーからの提案を受けて、クルマを買い換えたタイミングでオールシーズンタイヤを購入し、すでに履き替え完了しています。
スタッドレス派のAさんからは、「降雪量の多い日や凍結した日はオールシーズンタイヤでは厳しいのでは?」という意見がありました。
しかし、オールシーズンタイヤの一部では、降雪路面や雪がシャーベット状になった路面などにも対応しており、高速道路の冬用タイヤ規制時にも通行が可能とされています。
凍結路面ではノーマルタイヤ程度の性能しかありませんが、近年では凍結路面にも対応したオールシーズンタイヤの開発も進んでいます。
Cさんの生活圏では過度な凍結は起こりにくいということから、オールシーズンタイヤを選んだといいます。
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これらの意見で共通していることは、「タイヤ保管場所の確保」や「居住地」だけでなく、「クルマを使う目的」「クルマを出す行先」を念頭に置いてタイヤをチョイスしている点です。
全く雪の降らない地域に住んでいても、たまにウインタースポーツのために冬用タイヤ規制の高速道路に乗ったり、あるいは豪雪の実家に時々帰省する必要があったりするのであれば、スタッドレスタイヤは必須になります。
いっぽう、豪雪地でも冬場は一切クルマに乗らないと決めているのならば、そのまま夏タイヤでも何ら問題ありません。
また、効率のよいオールシーズンタイヤを選択するのもひとつの手で、雪がチラついたり、山間部で冷え込みの強い地域を通らないのであれば、ずっとオールシーズンタイヤを履き続けることも有効です。
冬のタイヤ選びでは、どうしてもスタッドレスタイヤの保管・履き替えの手間や、保管場所の確保といった目先のことを考えてしまう傾向にありますが、むしろ重要度が高いのは冬にクルマをどう使うのかという点です。
こうした状況を正しく判断してタイヤを履き替えるかどうかを判断することが、もっとも大切なことなのです。

































