三菱のピックアップトラックをまさかの“車高短”化!? タレントのヒロミさんがTAS2025で公開した愛車「トライトン」を“3人目の息子みたい”だと言う理由

2025年1月10日〜1月12日に幕張メッセ(千葉市)で開催された「東京オートサロン2025」の三菱自動車ブースに、タレントであるヒロミさんの愛車「トライトン」が展示されました。今回は1月11日におこなわれたトークショーの様子をお届けします。

三菱の車両担当者も驚くヒロミさんの“情報収集力とパーツ選びのセンス”

 2025年1月10日〜1月12日に幕張メッセ(千葉市)で開催された「東京オートサロン2025」の三菱自動車ブースに、タレントであるヒロミさんの愛車「トライトン」が展示されました。今回は1月11日におこなわれたトークショーの様子をお届けします。

ヒロミさんの感性でカスタマイズしたトライトン「ヒロミ号」
ヒロミさんの感性でカスタマイズしたトライトン「ヒロミ号」

「トライトンは3人目の息子みたいなもんだよ。かっこよくない? カスタムは終わりがなくて、それも(トライトンを所有する)楽しみのひとつだよね」(ヒロミさん)

 東京オートサロン2025の一般公開初日となる1月11日の三菱自動車ブースはこの日、多くの入場者の姿がありました。なぜなら展示車両が魅力的だから…なのはもちろん、もうひとつ理由が。テレビ番組などでプロ並みの住宅リフォームなどを披露する「DIY職人」としても知られ、その多趣味ぶりから「遊びの達人」とも呼ばれているタレントのヒロミさんのトークショーがおこなわれたのです。

 かつてはレースにも参戦したほどのクルマ好きとしても知られるヒロミさんは、三菱トライトンのブランドアンバサダーも務めています。そんな縁もあり、東京オートサロン2025の三菱自動車ブースで、トライトンをテーマにしたヒロミさんのトークショーが開催されたというわけです。

 もちろん、三菱自動車ブースにはヒロミさんの感性でカスタマイズしたトライトン(「まだ完成形ではなくカスタマイズの途中」とのこと)も展示。ブランドアンバサダー自らノーマル(新車として販売された状態)ではなくカスタマイズするのも珍しいケースですが、その車両をオートサロンに展示するのも異例ですね。

 ヒロミ号(ヒロミさんのトライトン)で興味深いのは「コンセプトやだいたいのイメージだけを本人が考えてあとは任せる」というありがちなパターンではなく、自ら、時には海外からもヒロミさん自身がパーツを取り寄せでカスタマイズすること。自動車メーカーのプロジェクトでありながら、純正品だけでなく、ときにはサードパーティー(非純正の社外品)も使いながらカスタマイズを進めているのも面白いところです。

 そんな進め方だからこそ、背景には面白エピソードも。たとえばボンネットフード先端に取り付けられた「バグガード」(空気の流れを変えて走行中のフロントウインドウへの虫の付着を防ぐ部品)はヒロミさんが自分で手配したものですが、間違えて2個注文して「同じバグガードが2つ届いた」のだとか(ひとつはYouTubeで視聴者プレゼントするそうです)。

 またヘッドライトに取り付けたライトのレンズを守るカバーはオーストラリア製の社外品でこちらもヒロミさんが自分で取り寄せたものですが、三菱自動車の車両担当者も「こんなパーツがあるのですね」とヒロミさんの情報収集力とパーツ選びのセンスに驚いていました。

トライトンの各所にちりばめられたヒロミさんの“こだわり”

 そんなヒロミ号に施された、個性的なカスタマイズのポイントはふたつあります。

 ひとつは、エクステリアの光沢ブラック部品をすべてマットブラック(艶なし黒)へと変更していること。

「マットブラックに変えたら、これが意外と締まっていい。『メーカー(が生産する仕様)もこうすればいいのに』って思っているほど。これ誰でもできるカスタマイズなのでお勧めです」(ヒロミさん)

「ヒロミ号」は各所がマットブラックに塗装されており、武骨な印象を与える
「ヒロミ号」は各所がマットブラックに塗装されており、武骨な印象を与える

 もうひとつは、ローダウンしていること。SUVのカスタマイズでありがちな「リフトアップ」ではなく、車高を下げているのです。

「(トライトンは)トラックとは思えないような走りをするので、アウトドアシーンだけじゃなく街中でも乗りたい。そこで乗りやすさも考えて、あえて車高を落としました」

「うちのママ(松本伊代さん)は昔からなぜかトラックにものすごく興味があって、スーパーなんかで見かけるたびに『パパもこういうクルマに乗らないの?』って言っていたんですよ。それが実現した今回、ちょっとローダウンするとママが乗りやすいしね」

「ママも(このトライトンを)運転しますよ。『あんまり大きさが気にならないね』って言ってる」(ヒロミさん)

 ちなみにそんな背景からローダウン仕様としたヒロミ号の足元を飾るホイールは、SUVっぽいタイプではなく走りのイメージがあるRAYSの「TE37」をセレクト。低い車高と相まって、スポーティな雰囲気を醸しています。

 トライトンの生産も担い“本国”ともいえるタイでは、ピックアップトラックのレースなども行われていて、車高を落としたレーシーなドレスアップも定番のひとつ。ヒロミ号は、そんな本場の雰囲気も感じさせるドレスアップだと思いました。

 実は、日本国内における三菱の主力モデルのひとつである「デリカD:5」はカスタマイズ率が高いと言います。同様にトライトンも、ノーマルで乗るのもいいですが、カスタマイズで自分仕様にするのもまた楽しく、カーライフを充実させてくれることでしょう。

 筆者(工藤貴宏)はトライトンのようなピックアップトラックに対して“クルマ選びの常識を忘れ、人生を楽しむ人のためのクルマ”だと考えています。ドレスアップによって、その楽しみはさらに深まるのは間違いないでしょう。

 東京オートサロン2025における三菱自動車のブースは、そんなことを改めて感じさせてくれました。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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