約204万円! 7人乗れる国産「“最安”ミニバン」どんなクルマ? トヨタの“超”お買い得ミニバン「シエンタ X」とは
贅沢装備は省いても「安全装備」は標準装着!
インテリアでは、2列目パワースライドドアが助手席側のみ(Z、Gは両側パワースライドドア有)となり、ステアリングホイールはウレタン製に(Zは本革巻き)。
メーターはアナログメーター+4.2インチディスプレイ(Zはオプティトロンメーター+7.0インチディスプレイ)となります。

インストルメントパネルやドアアームレスト、フロントサイドインサイドドアハンドルはブラック樹脂製に(Zはファブリック巻きやシルバー塗装)、運転席アームレストや後席用サンシェードもない(Zで標準装備)など、加飾面でも細かな違いがあります。
装備面では、ZとGには標準装備のディスプレイオーディオ、前側ドライブレコーダー、パノラミックビューモニターが付いていません。
ただしともにオプションで装着可能なので、必要に応じて追加したり、オーディオやナビなどは後から量販店などで装着することも可能です。
USB充電端子は、Xでも前席にType-Cが2個標準装備され、GやZに標準装備の後席用もオプションで追加することができます。
なおZやGはオートエアコンなのに対し、Xはマニュアルエアコン&ダイヤル式コントロールに。また天井サーキュレーターもオプション設定から外されています。
ただし、安全運転に関わる運転支援機能「トヨタセーフティセンス」は標準装備されています。
「レーントレーシングアシスト」や「レーダークルーズコントロール」(全車速追従機能付)、「オートマチックハイビーム」、歩行者や二輪車を検知して衝突回避支援をする「プリクラッシュセーフティ」や、「プロアクティブドライビングアシスト」なども含まれます。
唯一「ブラインドスポットモニター」は備わりませんが、これもプラス4万9500円で装着可能です。
贅沢装備は省いても、安全装備を削ぐことはないという、トヨタの方針がうかがえます。
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このようにXグレードは必要最低限の装備に絞られているため、全ての人にオススメできるグレードではないかもしれません。
ただ、ちょうど良いボディサイズと広い室内、両側スライドドアの利便性をもつシエンタの魅力を、最もリーズナブルに享受できる買い得なグレードともいえ、検討してみる価値は十分にあるでしょう。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど












































